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90年ぶりの演題で出陣 14日から盛岡秋まつり 一番組が「坂田金時 土蜘蛛退治」

2019-09-13

怪奇な蜘蛛、勇壮な金時が目を引く一番組の山車

 盛岡に初秋を告げる「盛岡秋まつり」が14日、開幕する。盛岡市内の消防団や同好会による山車8基が16日まで、街中を練り歩く。大型の人形を乗せ、歌舞伎や軍記、神話、先人などの一場面を表現した山車たち。同市肴町の市消防団第3分団の「一番組」は1929(昭和4)年以来、90年ぶりに「坂田金時 土蜘蛛退治(さかたきんとき、つちぐもたいじ)」を演題にした。金時が不気味な土蜘蛛にまたがり、とどめを刺さんとする迫力に満ちた山車で、祭りの熱気を高める。

 一番組は2016年ぶりの出陣。演題の坂田金時は、有名な童話「金太郎」のモデルとなった平安時代の武将で、源頼光の四天王の一人。人に化けて頼光の命を狙った土蜘蛛にまたがり、仕留める迫力のシーンを山車で表現した。

 6月中旬から装飾品作りを始め、杜陵小の児童、近隣の団員らが総出で製作した。注目は、2㍍以上ある蜘蛛の人形。木材を組み立てて長い蜘蛛の足を作り、起毛の布を全体に貼り付けて、蜘蛛のリアルな体毛を再現した。複数の眼は光り、不気味さを増す。


太鼓練習に汗を流す子どもたち

 製作した第6分団(本町通)の赤坂徹さん(53)は「蜘蛛の気味悪さが、金時の勇壮さを引き立てている」と自信を見せる。

 一番組は太鼓70人、小太鼓60人をはじめ、笛、音頭上げ、手古舞など、幼児から70代まで総勢約300人で参加する。まといが描かれた松皮菱模様の半てんを羽織り、練り歩く。

 7歳から毎年のように参加している杜陵小6年の村井まこさん(12)は「昨年までずっと音頭上げ担当で、今年初めて小太鼓に挑戦している。朝から夕方まで歩き続けて大変だけど、みんなと一緒だからいつも楽しい。班のリーダーとして、大きな掛け声で下級生をリードしていきたい」と張り切っていた。


祭りに向け意気高くばちを振り上げる

 一番組は、1783(天明3)年に藩主から御用火消しに任命され「いろは組」と称した。明治9年に県政に移行する際、馬町「いろは組」から現在の名称に変わった。現在の団員は23人。戸羽勉分団長(49)は、市内消防団では最年少の団長だ。

 戸羽団長は「にぎやかな秋祭りの季節がようやく訪れた。思い切り楽しんで、子どもたちの良い思い出になりますように」と当日を心待ちにしていた。



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