2021年
11月27日(土)

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優美に花舞うキルト 千葉幸子さんに最高賞 米国最大級のコンテスト

2021-10-22

布選び、小さなパーツ作りから丁寧に。制作に情熱を注ぐ千葉さん

 盛岡市在住のキルト作家、千葉幸子さん(62)が、米国最大規模のヒューストンキルトコンテストのハンド・キルティング(手縫い)部門で、最高賞の「ベスト・オブ・ショー」を受賞した。これまで別の国際的なコンテストで2位相当の受賞はあるが、最高賞は初めて。「見た人の心に残ればと思って作っている。今回の受賞は、キルト作りをずっと陰ながら応援してくれた両親のおかげ」と喜ぶ。

 同コンテストは昨年、新型コロナウイルスの影響で中止され、2年ぶりの開催。10月28~31日に、米国ヒューストンのジョージ・R・ブラウン・コンベンションセンターで、入賞・入選作品1200点以上が展示されるという。

 受賞作は、優美な花やアカンサス文様(渦巻く葉による文様)のアップリケを円形に散りばめた、約200㌢四方の大作「RONDO(ロンド)」。


受賞作「RONDO」(千葉さん提供)

 題は「円舞」の意味で、「花たちが手をつないで踊っていることをイメージしてデザインした。生の花はどんなにきれいでも枯れてしまうが、キルトだと、きれいなまま残すことができる」と思いを込める。

 バラやユリ、ランなどのかれんな姿を、花弁のグラデーションまで表現。「デザインが決まるまでは悩むこともあるが、布を選んで縫っていくのは楽しい」と話す。根気のいる手縫いも、「柔らかさが出る。手でやる作業の良さがたくさんあるので、突き詰めていきたい」と探求心を燃やす。

 盛岡市内6カ所9教室で講師として指導し、12月3~5日には同市盛岡駅西通のアイーナで生徒たちとの作品展を予定。今回の受賞作も展示できる見込みという。

 「生徒の皆さんも一生懸命作ってくれるから励みになる」と千葉さん。生徒らが締め切りに向けて焦って制作していても、「展示した作品を、誰かが『いいな』と思って見てくれているのを想像しながら縫って」と伝えている。

 それは、自身の作家としての目標からくるアドバイス。「見た人がずっと見ていたいと思うような作品を作りたい。これからもいままで通り、こつこつと妥協しないで、自分らしい作品を作り続けていきたい」と希望を抱いている。



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