2021年
11月27日(土)

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いわて衆院選2021 コロナ念頭に戦術展開 従来の手法は回避 握手せず、グータッチ・・・

2021-10-23

コロナ感染回避で握手はせずに、有権者とグータッチ(22日午後、盛岡市内で)

 第49回衆院選は、新型コロナウイルス感染症禍のもとで執行される初めての全国規模の選挙でもある。本県では19日の公示後に新型コロナの新規患者の発表はないものの、県内各陣営は、コロナの感染予防と拡大防止を念頭に入れながら、選挙戦を展開。屋内での個人演説会や握手、多人数を動員しての街頭演説会など、従来の主要戦術とされていた行動は、「三密(密閉・密集・密接)」になるおそれがあるとして、回避した上で、支持獲得策を進めている。

 岩手1区の各立候補者の陣営に共通する対策は、日々の検温、マスクまたはフェイスガードの常時着用、手指消毒の徹底だ。ある候補者の陣営では、事務所出入り口のみならず、選挙カーの中にも「消毒セット」を搭載しているという。

 選挙おなじみの光景だった「握手」も、今回は見えない。各候補者は、それぞれこぶしを合わせる「グータッチ」や、肘で触れ合う「肘タッチ」、さらにお辞儀で有権者と触れ合う日々となっている。

 対応が分かれているのは、個人演説会の在り方だ。

 ある陣営のスタッフは「50人くらいの会場に70人くらい入れて、大にぎわいを作るのがこれまでの個人演説会だったが、今回はさすがにできない」とぼやく。

 岩手1区の立候補者の対応は、▽一切開催しない▽ソーシャルディスタンスを確保し開催▽小規模会場での開催は取りやめ、ホテルなど広い会場でのみ開催する-と三者三様。手探り状態が続く。

 このほか、「電話による投票依頼を行う際に、スタッフ間の距離をとり、間にアクリル板を設置する」「三密回避のため、選挙カーに乗る人数を極力減らす」など、各陣営が選挙期間中の安全を確保するため、可能な限りの工夫を凝らしている。

 屋内での集会や握手といった活動が制限される中、各陣営ともSNS(会員制交流サイト)の活用に腐心。ホームページに掲載する公約などの情報を充実させることで、発信力を強化している。ツイッターによる街頭演説日程を告知や、動画配信サイトを活用した政策の発信に力を入れる陣営もある。

 ある陣営のスタッフは「選挙に関わったせいで、感染したということがあってはいけない」と神経をとがらせる。「従来通りの選挙戦の形が取り戻せればいいが、コロナが落ち着かないのであれば、これが新しいやり方になるかもしれない」とつぶやいた。



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