2021年
11月27日(土)

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岩手1区 階氏、着実に浸透 追い上げ図る高橋氏 吉田氏は比例にらんだ戦い

2021-10-29

 31日に投開票を迎える第49回衆院選の岩手1区では、4年前の前回と同じ顔ぶれとなった3氏が激戦を繰り広げている。盛岡タイムス社が有権者対象の電話調査と取材で得た情報を基に情勢を分析した結果、立憲前職の階猛氏(55)が着実に浸透。自民前職の高橋比奈子氏(63)は政権与党としての強みを生かし、支持拡大を図る。共産新人の吉田恭子氏(40)は、自身への集票と並行し、比例2議席確保へ総力を挙げている。調査では、全体の4分の1程度が小選挙区での態度を保留している。各陣営は無党派層の取り込みや投票率の推移などを見据えつつ、情勢を左右する最終盤の選挙戦へ死力を尽くす。

 階氏は、陣営関係者が「厳しい選挙」と訴える。政治資金問題で係争中の立憲県連(小沢一郎代表)が事実上の「自主投票」としたことで、危機感を募らせている。

 立憲県連、共産党県委員会、社民党県連合の組織的支援が得られない中、連合岩手(佐々木秀市代表)や岩教組(金田一文紀委員長)などと協力し、選挙戦を展開。こまめな街頭演説で支持を呼び掛けている。また、個人演説会ではなく、フェイスブックライブによる政策発信にも力を入れる。

 調査からは、立憲支持者の約8割を固めたほか、無党派層からの支持も厚い。政策では、経済対策や社会保障の充実に関心のある層からの支持が高い。

 過去3度、比例復活当選中の高橋氏陣営は「今度こそ選挙区での必勝を」と力を込める。文科副大臣時代のILC(国際リニアコライダー)の誘致に向けた動きや、政権与党として新型コロナワクチンの接種や国産治療薬の開発などの実績を強調する。

 公示以降、党広報本部長の河野太郎衆院議員、党幹事長の甘利明衆院議員、前衆院議長の大島理森氏、党副総裁の麻生太郎衆院議員らがが続々来県。大物弁士の知名度を足掛かりに、支持拡大と追い上げを図る。

 調査では、自民支持層からの支持は約6割で、階氏へ一部切り崩しを許す。政策では、新型コロナ対策と経済対策を求める層からの支持を受ける。

 4度目の衆院選挑戦となる吉田氏は「これまで県内で展開されてきた野党共闘を、唯一貫いている候補」と個人演説会などでPR。街頭演説では、盛岡市議や紫波町議も応援マイクを握り、支持の広がりを目指す。

 政策としては他党との違いを示しながら、▽命と暮らしを最優先する政治▽気候危機の打開▽ジェンダー平等│などを訴える。小選挙区のみならず、東北比例ブロックでの2議席確保へ、組織力をフル回転させている。

 調査では、共産支持者の7割を固めている。経済対策と社会保障の充実を求める有権者からの支持を一定数得ている。

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 電話調査は22~24日に、盛岡市内の有権者を対象に実施した。投票に「行く」か「行くつもり」と回答した200人を対象に、投票行動を分析した。衆院選への関心が「ある」「少しある」と答えた割合は、95%を超えていた。



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