2021年
11月27日(土)

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「第2の地元」活性化へ提案 盛岡大附高野球部クラス 練習見学ツアーなど 県外出身者多数を逆手に

2021-10-30

それぞれの視点で、盛岡の地域活性へのアイデアを発表した

 盛岡大附高(山形守平校長、生徒453人)で29日、3年野球部クラスによる地域活性化プログラム発表会が開かれた。4グループの生徒たちが、独自の目線で地域を盛り上げるための旅行プランやコラボ商品などのアイデアを発表した。

 同校では5年前から、野球部員のみが在籍する野球部クラスを設けている。

 同プロジェクトは、国語科の探究学習の一環で初めて実施。同クラスは盛岡市外や岩手県外から同校に進学している生徒が多いことから、3年間を過ごした盛岡市に恩返しをするアイデアを今年6月から練り、部活を引退して落ち着いた時期に発表の機会を設けた。

 10グループから選抜された4グループが発表。盛岡市や関連企業の担当者も来校して発表を聞き、生徒たちと意見を交わした。

 発表会の冒頭には、小針遼梧さん、金子京介さん、平内純兵さんが経緯を説明。「県外生徒が多いため、外人部隊と言われ、寂しい気持ちになったこともあるが、県外出身者だからできることを考えた。地元以外から集まり盛岡に住むことで、経済的な貢献は少なからずある。さらに、自分たちなりに第2の地元を盛り上げるプランを考えた。実現が難しいものも今後意見を出し合って改善し、盛岡・岩手を元気にして人が呼べるようなお手伝いをしたい」と述べた。

 発表内容は、▽冬季練習見学ツアー▽オリジナル福田パン▽オリジナル長靴▽盛岡のおいしいものを紹介―の四つ。

 冬季練習見学ツアーは、同校野球部に室内練習場がなく、冬場は雪上で打撃練習に励む環境を逆手に取り、観光資源とするアイデア。オリジナル長靴は、冬場の練習に必須の長靴を商品開発することで地元企業を応援する案。おいしいもの紹介は、生徒らがおいしく食べる姿で盛岡の食をPRするというユニークな発表だった。

 野球部員も頻繁に利用している福田パンには、期間限定でご当地の名産品を挟むメニューを提案。Tシャツやタオルなどのコラボグッズのアイデアも発表した。

 福田パンの発表をした三浦宗大さん(宮城県出身)は「パンが好きで、福田パンは帰省のときにも5~6個買ってお土産にしている。少しでもPRできれば」と話す。地元宮城の東北学院大に進学予定で、「機会があればまた盛岡に戻って来たい」と力を込める。

 赤堀凪さん(岐阜県出身)は「福田パンの方に、みたけ店限定なら実現できると前向きな意見を頂けた」とほほ笑む。卒業後は理容師を目指して名古屋市の専門学校に進むといい、「あまり岩手を知らない人にも自分が岩手の良さを伝えて、興味を持ってもらえるようにしたい」と今後を見据えた。

 発表を聞いた盛岡市市長公室の加藤勝企画調整課長は「弱みを強みに変えて提案まで持っていくことに感銘を受けた。普段の野球を通じて培ったことが、野球以外の分野にも生かされているのだと思う。大人の気持ちを先取りするのでなく、自分たちの強みを知り存分に発揮する方法を探るという発想はすごい」と評価していた。



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