2021年
11月27日(土)

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岩手1区 階氏、三つどもえ戦制す 高橋、吉田両氏及ばず 2区は鈴木氏が10選果たす

2021-11-01

 第49回衆院選は31日、投票が行われ、即日開票された。岩手1区では、立憲前職の階猛氏(55)が、自民前職の高橋比奈子氏(63)、共産新人の吉田恭子氏(40)との三つどもえ戦を制し、6選を果たした。2区では、厚い支持基盤を誇る自民前職の鈴木俊一氏(68)が、立憲新人の大林正英氏(57)らの挑戦をはねのけ10選。3区では、自民前職の藤原崇氏(38)が立憲前職の小沢一郎氏(79)を退け、小選挙区で初勝利した。

■1区

6度目の当選を果たし、支持者らと万歳三唱する階猛氏(中央)

 階氏は5期の実績を訴えながら、「自己責任を強調し、自由競争で勝ち残った人がすべてを持っていくいまの日本は間違い。自己責任を求める政治や行政がまず、責任を取るべきだ」と現在の社会情勢を批判した。

 立憲民主党県連、共産党県委員会、社民党県連の支援が得られない中、黄川田徹元衆院議員や、階氏と近い関係にある県議や市議が勝手連的に応援。推薦を受ける連合岩手、岩教組、平和環境県センターなどと連動した選挙戦を展開した。丁寧な街頭演説を重ねたことで、終盤には立憲県連の事実上の「自主投票」に戸惑う有権者からも支持を集め、リードを守った。

 高橋氏は与党の一員として、新型コロナウイルスのワクチン接種の進捗や治療薬の開発で、「しっかり予算をつける下支えをした」などと実績をアピール。本県の重要課題となっているILC(国際リニアコライダー)誘致についても、前文科副大臣時代の活動を示す戦術を展開した。

 麻生太郎、甘利明、河野太郎ら自民党幹部各氏が応援演説に駆け付けるなど、党本部からの支援を受けながら選挙戦を進め、旧民主党政権時代の震災復興の遅れなどを指摘。現政権を支持層からの上乗せを図った。推薦を受ける公明党とも連携して戦ったが、及ばなかった。

 吉田氏は、「命と暮らしを最優先する政治」「気候危機の打開」「ジェンダー平等」など、他党との違いを強調。県内唯一の小選挙区党候補ということもあり、党幹部の応援も受けたが、当選ラインには遠かった。

■2区


10選を決め、支持者らとバンザイする鈴木俊一氏(中央)

 実績、知名度、組織力とも優る鈴木氏が手堅く浸透し、大林氏と「NHKと裁判してる党弁護士法72条で」新人の荒川順子氏(68)を寄せ付けなかった。

 財務相の鈴木氏は遊説で、東日本大震災から10年が経過し、失われたコミュニティーの回復や心のケアなど、ソフト面に引き続き取り組み、復興を完遂する姿勢を示した。地盤の沿岸部では、漁業者に対する経営支援策も提示。閣僚の一人として、「成長と分配の好循環を目指し、新自由主義的な政策に転換する」と主張した。安全保障にも踏み込み、保守層へ厚く浸透した。

 大林氏は、2013年から復興支援員や釜石市議として活動した推移を軸に訴えを展開。志高く被災地に入った若い復興支援員が命を絶ったことなどを交えながら、「安心して暮らせる社会にしよう」と呼び掛けた。支援立憲県連幹部の応援を受けつつ、精力的に広い選挙区を駆け回ったが、知名度不足を覆すには至らなかった。

 独自の戦いを進めた荒川氏は、選挙区に足がかりがなく、支持が広がらなかった。



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