2021年
11月27日(土)

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平民宰相の遺徳しのぶ 第101回原敬忌追悼会 「民主政治を展開」 岸田総理が式辞寄せる

2021-11-05

原敬の仏前に読経

 第101回原敬忌追悼会が4日、盛岡市大慈寺町の大慈寺で行われた。1921(大正10)年に原が亡くなり100年目の命日、平民宰相の遺徳をしのび、民主主義の発展を誓った。追悼会は昨年が100回忌だったがコロナで規模を縮小したため、今年を節目とした。岸田総理の式辞が読み上げられ、達増知事があいさつし、国家と郷土の幸を祈願した。

 140人が参列。原敬100回忌記念事業実行委委員長の谷藤裕明盛岡市長は、「先生は戊辰戦争の朝敵のいわれなき賊軍の屈辱、家老の楢山佐渡の無念を心に秘め、艱難(かんなん)辛苦を乗り越え東京で大成した。大正6年9月8日、戊辰戦争殉難者50年祭を営み、『政見の異同のみ、たれか朝廷に弓引くものあらんや』の祭文を読み上げ、屈辱をそそいだ。大正7年9月29日、第19代総理に就任した」と追悼した。

 岸田総理・自民党総裁の式辞を米内紘正県議が代読し、「明治以来の外交を大転換し、世界平和にかじを切った。本格的な政党内閣による民主政治を展開し、国民に夢と希望を与え、実現する長期安定政権になった。その根幹には『一山百文』の悔しさをばねにした反骨精神、人を守り己を守らず宝積の精神、支えてくれた岩手県民、盛岡市民など多くの皆さまの強い希望と誇りがあった」と述べ、衣鉢(いはつ)の継承を誓った。


原敬のみたまに国の発展を誓う

 達増知事は「原さんが伊藤博文や陸奥宗光のもとで働き、政党政治の確立によって日本のデモクラシーを形作り、国民の生活向上と国の発展に尽力する政治家の道を歩み始めてからの後半生は、主権者たらんと務めるすべての国民にとって、くめども尽きぬ思想と実践の宝庫」と述べ、現代のかがみとした。

 黄檗宗大本山萬福寺の近藤博道猊下(げいか)を仏前に参列者が読経と焼香。盛岡市立大慈寺小の児童はコロナ対応で参列できなかったため、映像で校歌を流した。

 原敬のひ孫の岩谷千寿子さんが、「原の座右の銘である『宝積』の精神を政治家として誓うため、毎年お参りしていると言われた先生がいる。11月4日を世の中を良くする誓いの日としてもらいたい」と謝辞を述べた。



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