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豚コレラ対策で農場に防護柵 県が3度目連絡会議 水際対策など情報共有 感染阻止へ防疫強化

2019-09-28

県と畜産関係者らが出席した連絡会議

 県の豚疾病防疫連絡会議は27日、盛岡市内で開かれた。関東まで拡大した豚コレラについて、出席者が国からの最新情報を共有。さらに中国や韓国、北朝鮮はじめアジアで発生の相次ぐアフリカ豚コレラが国内侵入する危険性について注意喚起され、水際対策の徹底・強化が確認された。県は農場への侵入防護柵設置に伴う農畜産業振興機構の助成事業を通じ、県内の全134農場で年度内の設置を促進させる。

 県農林水産部畜産課によると、助成事業はアフリカ豚コレラ緊急支援事業。発生要因の一つで、感染確認の増えている野生イノシシの農場内への侵入防止が狙い。既に国内で発生している豚コレラ対策にも、有効な手段とされている。

 防護柵を設置した場合、事業費の一部(補助率2分の1)が補助される。上限単価は1平方㍍当たり農場周囲の防護柵が1万5千円、農場出入り口等の防護柵が4万円。県内では県畜産協会が事業実施主体。

 現時点で県内にある134農場のうち、既に独自設置した農場や廃業予定の農場を除く、全ての農場で実施が期待されている。

 連絡会議は昨年9月に岐阜県で、国内では26年ぶりに豚コレラが発生したのを踏まえ、1回目が開かれた。今年2月に感染地域が拡大したため2回目が開催された。今回は関東圏まで範囲が広がったのを受け、県関係機関、関係団体が侵入防止策の徹底、発生時の対応が確認された。

 小岩一幸農林水産部技監は冒頭、「いまだに終息しないどころか、今月に入って埼玉にも拡大した。国は状況が大きく転換したと判断し、言及を避けてきたワクチンについて、農場豚の接種について具体的な検討を開始した。万が一ウイルスが侵入しても、農場への侵入を防げるよう、今一度気を引き締め侵入防止に万全を期したい」と説いた。

 アフリカ豚コレラについては、昨年8月に中国で確認され、アジアで初めて発生。国内で発生する豚コレラと異なり、ワクチンもなく対処しようがない。

 こうした中、発生国からの旅行客が持ち込んだ豚肉製品からウイルスが検出された。このため上海、台湾便のある、いわて花巻空港での水際対策など検疫強化が継続される。



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