2022年
8月12日(金)

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3年ぶりに一斉登山 南昌山で山開き 晴天に頂上へ心急く あふれる緑の中を一歩ずつ

2022-06-06

山頂に到達し喜びの表情を見せる登山者たち

 矢巾町の南昌山(848㍍)は5日、山開きを迎えた。山開き式で1年間の登山者の安全を祈願した後、新型コロナで中止となっていた一斉登山が3年ぶりに行われた。この日を待ちかねていた多くの人が次々と登頂し、緑が生い茂る南昌山の魅力を満喫していた。また、この日は星北高等学園の生徒らで組織されるボランティア団体「バイオレッツ」が登山道の清掃活動を行った。

 南昌山の山開き式は同日午前8時45分から、矢巾町煙山の矢巾国民保護センターで行われた。矢巾町観光協会の水本孝副会長や矢巾町の岩渕和弘副町長をはじめ、一般の登山客や星北高等学園の生徒ら約60人が出席し、登山者の安全を願う神事を行った。

 水本副会長は「暑くもなく寒くもなく、天気に恵まれた。楽しんで登ってほしい。南昌地区温泉郷の活性化と入山する皆さんの安全を祈願する」とあいさつした。

 式が終わった午前9時ごろ、早速50人ほどが初心者やファミリー向けとされる「一般コース」を、一斉に歩き始めた。新型コロナ流行前の一斉登山には、およそ250人が参加していたというが、今年は自粛の傾向が見受けられた。


木々が生い茂る南昌山を満喫する登山客

 最近は雨の日が続いていたが、この日は天候にも恵まれ、気温もちょうどいい登山日和。自然豊かな景色を楽しみながら歩を進め、午前10時半にはほとんどの登山客が5合目登山口に到達した。

 南昌山には、ロープを頼りに登る上級者向けの「前倉コース」もある。しかし、初心者がハイキング気分で登れる「一般コース」でも、5合目登山口から山頂までは急な勾配が続く。登山客は足に力を込め、一歩一歩階段を上った。

 午前11時すぎ、登山客が続々と頂上に到着。木漏れ日が差す爽やかな空間と、眼下に広がる矢巾町の街並みが登山者を出迎えた。景色をカメラに収めたり、昼食を食べるなど、思い思いの時間を過ごしていた。

 家族で訪れていた同町の加藤千愛さん(18)と秀健さん(15)は初めて南昌山に登った。「頂上まで登り切ることができ、達成感があった。矢巾の街並みがとても良かった。岩手山にも登ってみたい」と心地よい汗を流していた。

 同町西徳田の佐々木多喜子さん(77)は10年以上前から、毎年南昌山に登っている。「いつもより早いペースで登ることができた。たくさんの緑と澄んだ空気に囲まれて気持ちがいい」と満足げに話した。



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