2022年
8月12日(金)

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発達支援玩具「シェイク・シンク」導入 エコルド滝沢教室 光のアートで安らぎと自己表現 「虹みたい」な輝きに瞳もキラキラ

2022-06-16

 光のアートブロック「SHAKE SYNC」を組み合わせ、色のゆらぎや変化を楽しむ小学生=滝沢市葉の木沢山のエコルド滝沢教室

 滝沢市葉の木沢山の児童発達支援・放課後等デイサービス「エコルド滝沢教室」(山屋雄平代表)は、光を使ったブロック型の発達支援玩具「SHAKE SYNC(シェイク・シンク)」を、東北で初めて導入した。心が安らぐといわれる「1/f(えふぶんのいち)ゆらぎ」の効果をデジタルで生み出した玩具で、組み合わせによって光を自由にデザインできる楽しさがある。山屋代表(41)は「自己表現をしながら周りの友達を認め合える、コミュニケーションづくりのツールになっている」と手応えを感じている。

 「SHAKE SYNC」は、横幅が約80㍉の小型ブロックで、振ることで光の色を変え、近づけることで色を伝えたり、変化させることができる。

 大阪大発のベンチャー企業「ヒューステック」が開発し、療育にテクノロジーを取り入れている障害児通所支援事業所を運営するエコルド(本社・大阪市、北村耕太郎社長)が導入。滝沢教室では5月から活用している。

 6月上旬の平日夕、滝沢教室では、手洗い消毒と宿題を終えてブロックで遊ぶ小1~4年生の姿があった。

 照明をやや暗めにした室内で、ブロックを横に並べたり、積み上げたり。いろいろな光を楽しみながら作品づくりに集中し、他の児童の作品にも目をやった。指導員の声掛けでそれぞれのブロックを一つの円につなげると多彩に発光し、「虹みたい」と歓声が上がった。

 同教室の管理者で、児童発達支援管理責任者の北村圭さん(38)は「発達障害を持つ子どもの中には、気持ちを言葉で伝えるのが難しく、コミュニケーションがうまく取れない場合もある。光の揺らぎの効果で気持ちが落ち着き、自然な形でのやり取りにもつながっている」とうなずく。

 同滝沢教室は、山屋さんが代表を務める株式会社グレイス(滝沢市)がエコルドとフランチャイズ契約を結んで、2021年12月に開所。ADHD(注意欠陥・多動障害)など発達障害の診断を受けた就学前の幼児と小学生の9人が利用している。

 ICT(情報通信技術)療育カリキュラムとして、同玩具の活用のほか、子どもたちが描いた絵をアニメーションの中に取り込み、創作の楽しみを通じて成功体験へと導く「アートポン」などの活動も取り入れている。

 国指定難病レノックス・ガストー症候群の診断を受け、現在支援学校小学部3年の長女を育てる北村さんは「発達障害のある子どもの子育ては、一つ克服しても、成長や環境の変化によって新たな悩みが出てくることも少なくない。成功体験を積み重ね、できることを増やしていくことは、子どもたちの力になる。わが子のためにたくさんのエネルギーを使っているお父さん、お母さんの支えにもなりたい」と力を込める。

 山屋代表は「未来を生きていく子どもたちのために10年後を見据え、進歩を続けるICTに慣れ親しみながら、子どもたちがやりたいことに挑戦できるように力を尽くしたい」と思いを話す。

 問い合わせは電話019-688-2577、メール・ecold.takizawa@gmail.com



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