2022年
8月12日(金)

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<いわて参院選2022> 新人が現職追う構図でも 県内与党と野党 前回とは逆の立場で 浮動票の行方が勝敗分ける?

2022-07-05

 投票まであと5日と迫った参院選。岩手は改選数1に対し、5人が立候補し、本州最大面積の選挙区で遊説に駆け回る。最終盤まで勢力図は変動するが、過去の戦いから傾向が見えてくる。過去2回の参院選と前回衆院選を基に、与野党勢力を中心とする構図を振り返る。(川坂伊吹)

 2016年参院選では、自民公認の田中真一氏、無所属の木戸口氏ら3人が出馬。結果は木戸口氏32万8555票(得票率53・34%)で当選。次いで、田中氏25万2767票(同41・04%)だった。

 いずれも新人の戦いだったが、木戸口氏は県政初の野党4党による統一候補で、達増知事も積極的に応援。田中氏より知名度で劣りながらも、急速に浸透した。自民は、当時の安倍首相や閣僚が多数、本県入りして、てこ入れを図ったが、伸び悩んだ。

 19年参院選では、自民現職の平野達男氏、無所属新人の横沢高徳氏ら3人が出馬。横沢氏28万8239票(同48・97%)、平野氏27万2733票(同46・33%)と、横沢氏が接戦を制した。

 横沢氏は野党統一候補、平野氏は自民公認という、16年と同じ構図。新人の横沢氏は不慮の事故を乗り越え、パラリンピック日本代表という、既成の政治家とは異なる出自に期待感が高まった。4選を目指した平野氏は実績や知名度に加え、27年ぶりの党議席獲得に向け、党本部の応援も加速した。ただ、15年の知事選出馬の土壇場撤回、前回無所属から自民へのくら替えには禍根が残り、県民の抵抗感をぬぐい切れなかった。

 21年衆院選の本県比例代表の票をみると、▽自民21万4750票(同35・5%)▽立憲17万6838票(同29・23票)▽公明5万5728票(同9・21%)▽共産4万8534票(同8・02%)―など。

 比例代表は、17年衆院選に続き、自民が30%台を維持して最多得票。また、小選挙区は「小沢王国」の岩手3区で、自民の藤原崇氏が小沢一郎氏を破るなど、存在感がひと際目立った。

 今回の参院選も、自民の広瀬めぐみ氏、立憲の木戸口氏という与党対野党の構図が浮き上がる。ただ、「与党の現職を野党の新人が追う」19年の構図は逆転している。

 与野党のほかには今回、3人が出馬。新型コロナ禍や物価高騰による混乱、停滞感の中、新たな風を呼び込もうとせめぎ合い、浮動票が分散する可能性は否めない。

 19年参院選岩手選挙区の投票率は56・55%。55~79歳が60%を超える一方、18~29歳は30%台と低い。若年層へ訴求し、投票行動を促すことで、票の上積みを図れるかも大きな焦点となる。



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