2005年 6月 16日 (木) 

       

■ 〈自転車びより〉3 斎藤純 地球温暖化シンポを開催

     
   
     
  環境省では地球温暖化防止対策のひとつとして、夏のオフィスの冷房設定温度を28度程度にしようと呼びかけている。その一環として、涼しく効率的に働けるような「夏の軽装」を「クール・ビズ」と名付けて推進しているのも周知のとおりだ。

  これに対してネクタイ文化にそぐわないとか(そんなものはまだまだ半世紀程度のものでしかないのだが)、「見苦しい」といった批判をする方々は、その背景にある地球規模の環境問題をどう受け止めているのだろう。木を見て森を見ない人の何と多いことか。

  古いニュース映像を見ていると、かつては日本でも夏場の開襟シャツが正装として認知されていたようだ。クール・ビズはその復活と思えばいい。

  また、自家用車による通勤を自粛し、公共交通機関と自転車の積極的な利用を呼びかけている。これは道路利用の再配分を検討している国土交通省の方策とも一致する。つまり、これまでのクルマ優先の道のあり方から、歩行者ならびに自転車優先へ転換していこうというものだ。

  ところで、自転車通勤が可能な距離はどれくらいだろうか。TBSで『ブロードキャスター』のディレクターをつとめている疋田智さんは、自宅からTBSまでの約12キロを自転車通勤している。

  自転車が健康にいいことはよく知られているが、疋田さんは半年で体重が84キロから70キロになったうえに、健康診断でのコレステロール値、中性脂肪値などがC判定からA判定に向上したという。

  その体験をもとに『快適自転車ライフ』(岩波アクティブ新書)や『自転車ツーキニスト』(光文社知恵の森文庫)などたくさんの本を出されている。「自転車ツーキニスト」は自転車通勤族の新たな呼び方としてひろまったが、疋田さんは報道の仕事についていることもあって視野が広く、自転車を活用したまちづくりや環境問題にも及んでいる。

  自転車はあらゆる乗物のなかで最も効率がいい。たとえば、エネルギー消費量を車と比較すると130分の1(!)だ。それだけ化石燃料の消費ならびに二酸化炭素の排出を減らすことになる。

  このほど岩手県も二酸化炭素排出の削減に向けて8項目からなる「岩手県地球温暖化対策地域推進計画」を策定した。人まかせではなく、私たち一人ひとりが取り組んでいかなければこの問題は解決しない。

  来る19日午後1時30分から、盛岡市中の橋通のプラザおでってで開かれる『地球温暖化対策シンポジウム』では疋田智さんをお招きし、私がお話をうかがうことになった。

  盛岡市出身の太田代将孝さんのミニライヴや、風呂敷(レジ袋のいらない買い物をし、ゴミを減らす)の展示販売などのコーナーもある。ぜひ、足をお運びください(入場無料)。


 


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