2006年 9月12日 (火) 

       

■  山に残る雪、芽吹き始めた緑 中丸彩章さんが水彩画展 

     
  「裏岩手の春」  
 
「裏岩手の春」
 

 盛岡市の中丸彩章さん(37)の水彩画展「春から秋へ」が14日まで、同市本宮4丁目のカフェ・クリンゲン・バウムで開かれている。同会場での展覧会は2人展を含めて2年ぶり4回目。市内とその近郊の風景を描いた作品14点が展示されている。

  雫石町の御所湖を描いた作品が多い。休日、スケッチのために目的地に向けて出発しても、御所湖を通るとその風景に目を奪われてしまう。思わず車を止めてスケッチを始めてしまい「なかなか脱出できない」と笑う。

  特に「4、5月が最高」と中丸さん。山に残る雪と芽吹き始めた緑が、絶妙の対比をつくり出すころだ。

  横長のサイズに取り組んだのも今展の特長。自然の風景を描写するには「普通のサイズでは足りない」と思った。風景の広がりをパノラマで表現している。

  鉛筆で薄く下描きをした後に、細い油性ペンで輪郭を描く。白く残したい部分は、水をはじくクレヨンの白を載せておき、その上から水彩絵の具で彩色。一番最初に白の領域を決めなければならないため、出来上がりを想像する力が必要。それが難しさでもあり、面白さでもある。

  出展作品の中で一番気に入っている「裏岩手の春」は、現場で15分ぐらいで仕上げた作品。「時間をかけたからいいものができるわけではない。偶然性が大きい」と話す。

  中丸さんが水彩を始めたのは7年前。外に出てスケッチを行うグループに所属している。仲間と同じ場所に陣取っても、出来上がる作品はそれぞれまったく違う。後で見せ合って、とらえ方の違いを比較する楽しさも感じている。

  苦手を克服しようと取り組んできた風景だが、今後は花と街並みも描いてみたいと思っている。

  午前11時から午後9時(ラストオーダーは同8時)まで。月曜と第3金曜は定休。同市本宮4丁目20の6、電話番号019|656|5606。


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