2006年 12月18日 (月) 

       

■  〈グラフ〉盛岡文士劇 今年も満員大爆笑

     
   新撰組最後の時が刻一刻と迫り、土方歳三(高橋克彦)に必死の表情で迫る市川鉄之進(利根川真也NHK盛岡放送局アナウンサー)の熱演に土方も涙を誘ったとか。後方は近藤勇(北方謙三)  
 
  新撰組最後の時が刻一刻と迫り、土方歳三(高橋克彦)に必死の表情で迫る市川鉄之進(利根川真也NHK盛岡放送局アナウンサー)の熱演に土方も涙を誘ったとか。後方は近藤勇(北方謙三)
 
  恒例の盛岡文士劇公演(同実行委員会主催)が2、3日の2日間にわたって盛岡市松尾町の盛岡劇場で開かれた。県内外で活躍している作家や脚本家、地元テレビ局の人気アナウンサーら各界の名士たちが出演し、名演技とハプニングで満席の観客を沸かせた。

  1995年の復活公演以来12年目。今年は1月の盛岡市・玉山村合併記念して、2日間で4公演(例年は3回)が行われた。第1部は現代物で盛岡版「夫婦善哉」。第2部は「口上」。同実行委員会の名誉会長・谷藤裕明盛岡市長、県芸術文化協会の松本源蔵会長、マスコミの代表らのメンバーが盛岡の観光と自社をPRした。第3部は時代劇「新撰組」の3部構成。

  第1部「夫婦善哉」は脚本・昆明男、演出・藤原正教。盛岡の八幡街の芸者・喋子(岩手朝日テレビアナウンサー、原田佳子)は、川村屋の若旦那・柳吉(テレビ岩手アナウンサー、岩瀬弘行)といい仲になるが…。何と柳吉には妻子があるばかりか、親から勘当の身だった。

  2人は、おでん屋の商いを始めたが柳吉は売り上げ金を持ち出して芸者遊びやけいこに夢中になるというストーリー。喋子の父・種吉(IBC岩手放送アナウンサー、大塚富夫)と喋子の母・お辰(パネット代表・アナウンサー、畑中美耶子)の盛岡弁掛け合いや、せりふのカンニングに観客は大爆笑。意気のあった名コンビぶりだった。
     
  意気の合ったコンビのお牧(内館牧子)と土方歳三(高橋克彦)  
 
意気の合ったコンビのお牧(内館牧子)と土方歳三(高橋克彦)
 
  第3部「新撰組」は脚本・道又力、演出・浅沼久。今回の作品には意欲満々だった谷藤裕明盛岡市長はじめ、地元在住の作家、高橋克彦、斎藤純の2人。これに北方謙三、浅田次郎、井沢元彦、井上秋彦、内館牧子という豪華メンバーが総出演した。

  風雲急を告げる幕末の京都。旅館、池田屋に集まった過激な集団(長州、土佐、肥後の浪士)が、御所に押し入り帝を長州に連れ去るという計画を練っていた。

  それを察知した新撰組(近藤勇隊長=北方謙三)は池田屋を襲撃する。土方歳三(高橋克彦)、原田佐之助(斎藤純)。それに沖田総司(村松文代IBC岩手放送アナウンサー)の立ち回りシーンは迫力満点。

     
  フィナーレで観客にあいさつする出演者  
 
フィナーレで観客にあいさつする出演者
 
  ユーモアのある演出ぶりで毎回人気があるお牧(内館牧子)は「あの美ぼうの脚本家です。次回は沖田総司役をやりたい」と、会場を沸かせた。土方歳三は榎本武揚(谷藤裕明盛岡市長)らと蝦夷地へ渡り、薩長の大軍が押し寄せて新撰組に最後の時が刻一刻と迫る。最後のシーンでは土方歳三に市川鉄之進(利根川真也NHK盛岡放送局アナウンサー)が、ひざまづいて問いかける。観客、出演者の涙を誘った。

  この模様は、来年2月10日午後5時からNHK衛星第2で放送される。(文中、敬称略) 

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