2007年 11月 30日 (金) 

       

■  〈自転車びより〉斎藤純 ペダリスト宣言

 今年は本格的な冬の訪れが早いようだ。実用的な自転車を持っていないので、冬のあいだ、ぼくは自転車から離れて暮らすことになる。もちろん、オートバイ・ツーリングもオフシーズンになるので、家で過ごす時間が多くなる。この時期、ぼくはもっぱら地図や旅行ガイドブックを眺めて過ごす。来シーズンの旅(ツーリングやサイクリング)のためだ。

     
   
     
  読書の時間が増え、積ん読状態だった本の山が一冊ずつ減っていく時期でもある。旅とは直接関係のない本であっても、巡り巡って結びつくことがないとも限らない。そういう意味では旅のための充電期間と言えないこともない。

  ところで、『ペダリスト宣言!』(NHK生活新書)という本を出す(12月10日発売)。ぼくにとっては『オートバイ・ライフ』(文春新書)に次ぐ二冊目の新書だ。

  ペダリストというのは、ぼくの造語だ。「自転車のペダルを踏みながら、よく考え、よく学ぶ人」といった意味を込めた。その領域はまちづくり、環境、芸術など多岐にわたる。ご参考までに目次をご覧いただきたい。

  〈序章ペダリスト宣言への道/第1章40歳からの自転車主義(40歳で復活した自転車・自転車は美しくて、かっこいい・自分のための自転車選び・ドロップハンドルへの憧れ・究極の輪行マシン・正しい自転車の乗り方・自転車専門店をお勧めします・22年前の自転車をレストアする・ベルの使い方・ペダリストの必需品・荷物を少なくするコツ)/第2章自転車で旅に出よう(中略)
第5章自転車でふるさとのまちづくり(盛岡は自転車に最適なまち・自転車とまちづくり・さんさ踊り大駐輪場作戦・減クルマの取り組み)/終章今、ペダリストにできること(クリキンディの話・自転車はロハスを象徴する・僕たちにできること・自転車は地球を救えるか)/あとがき〉

  自転車ブーム(首都圏や大都市の流行で、地方都市で自転車は決してブームではないというが)のおかげで、とてもいい本がたくさん出ている。けれども、そのほとんどが「東京からの視点」で書かれているため、しばしば違和感を覚えることがある。

  東京は決して日本のスタンダードではない。むしろ東京は特殊な地域であって、日本には盛岡と同規模の地方都市のほうが圧倒的に多いだろう。

  そこでぼくは「地方都市からの自転車情報の発信」を心がけて、この本を書いた。だから、盛岡での事例も頻出する。また、本コラムの連載がこの本の基礎になっている。改めて読者のみなさんに感謝すると共に、自転車が盛岡の文化にこれからも大きく寄与していくことを願っている。

  (盛岡市在住、作家)

本ページ掲載内容の無断転載を禁じます
ホームページに関するお問い合わせ、取材に関する情報は
E-Mail:hensyuu@morioka-times.com
盛岡タイムス宛てにお願いします