2008年 8月 18日 (月) 

       

■  東北の生産100万台を目標に 県が自動車関連産業成長戦略

 県は県自動車関連産業成長戦略を策定した。東北地方での自動車産業の集積が加速化の様相を見せ、新たな自動車生産拠点へと期待される中、東北地域の全体では生産100万台の実現を目標に掲げ岩手として取り組みを進める。関東自動車工場を抱える本県では、自動車産業ともかかわりの深い組み込みソフト分野の振興にも力を入れるなど、総合的な自動車関連産業の集積化を狙う。同戦略はいわてが東北自動車産業の中核を担うべく立てられた。2015年までの数値目標も掲げている。

 同戦略は県の産業成長戦略、いわて希望創造プランにおける自動車関連産業分野にかかわる個別戦略に位置付けられる。同産業の集積促進に向けた将来ビジョンとアクションプランを示すことで、産学官の関係者が共有し、目指す姿の実現に向け、一丸となって取り組む方向性を明らかにした。

  戦略は現状、基本的認識、目指す姿、具体的な戦略、産学官の役割などで構成される。取り組みの方向では短期(10年まで)、中期(15年まで)、長期(15年以降)の視点に留意。集中的に取り組む戦略として▽育てる▽創(つく)る▽人づくり▽誘致する−の4つを挙げている。

  育てるでは進出メーカーの協力の下、地場企業の技術力向上の指導や取り引き拡大を一層支援。創るでは大学等の技術シーズや進出メーカーのニーズを反映した次世代技術の産学官共同研究による事業化促進に取り組む。

  人づくりでは勤勉・実直な技能系・技術系人材のみならず、三次元設計や組み込みソフトなど自動車関連産業で不可欠な高度技術・研究開発人材の育成と確保に集中的に取り組む。誘致するでは、基幹部品メーカーの研究開発部門の誘致、物流インフラを含め立地環境の整備・充実に取り組む。

  戦略推進のうえでは、産学官を「つなぐ」、東北全域の「広域連携」、「売り込む」をキーワードとし、総合的支援に努める。

  戦略が目指す姿として掲げたのは▽国内の新たな自動車生産拠点のけん引役(東北の自動車関連産業全体を岩手が中核としてリードする)▽世界への部品、技術、完成車の供給拠点▽国内有数のものづくり産業集積地の形成−の3つ。

  数値目標は、東北域内自動車生産台数100万台を基調にし、本県独自の生産台数目標は立てない。そのほかの切り口で15年までに、本県自動車関連企業を現174社から220社に、輸送用機械出荷額を現4122億円から5700億円、自動車関連輸出額を現2020億円から3000億円に引き上げる。

  そのための具体的な戦略として4つの戦略ごとに課題や今後の重点的取り組みなどを示している。

  産学官の役割については、産では進出メーカーに地場企業の育成支援、地元発注の拡大、地場企業に新規参入・取り引き拡大に向けたチャレンジなどを挙げ、学には優秀な人材の育成や次世代技術の開発などを求める。官としては施策の企画立案、企業誘致の推進、支援施策の実施などを図る。

本ページ掲載内容の無断転載を禁じます
ホームページに関するお問い合わせ、取材に関する情報は
E-Mail:hensyuu@morioka-times.com
盛岡タイムス宛てにお願いします