2008年 8月 20日 (水) 

       

■  美の伝道者「中村誠の世界展」 萬記念美術館で

     
  今展のために制作された作品  
 
今展のために制作された作品
 
  盛岡市出身のグラフィックデザイナーの中村誠さんの世界展が9月15日まで、花巻市東和町の萬鉄五郎記念美術館で開かれている。1960年代から今展のために制作した新作までポスターを中心に150点が展示されている。

 中村さんは資生堂のポスターを作り続けてきた日本を代表するグラフィックデザイナー。イラスト中心だった同社のポスターに写真表現を取り入れて、新しい世界を切り開いた。

前田美波里さんをモデルに起用した「資生堂ビューティケイク」(66年)は店頭からポスターがはがされるという社会現象まで起こし、広告史に残るキャンペーンとなった作品。

     
  中村誠の世界展  
 
中村誠の世界展
 
  妖(あや)しい魅力を醸し出したモデルの山口小夜子さんは78年の登場以来、10数年続けて中村さんのポスターを飾った。その作品「資生堂香水(禅)」(84年)は第26回全国カタログ・ポスター展日本印刷工業会会長賞(同年)、第25回クリオアワードプリント部門ファイナリスト賞(86年)を受賞した。

  青い画面の中に富士山の頂きを白く浮き上がらせた作品「JAPAN」(2001年)はJAGDAポスター大賞受賞。今展のために制作した2点の作品はさまざまな色に塗り分けられた唇を白い画面に浮き上がらせた。

  中村さんは26年生まれ。盛岡商業高校、東京美術学校(現東京芸術大学)卒業。49年資生堂宣伝部入社後、宣伝部制作室長などを歴任。87年資生堂顧問。53年から現在まで、国内外を問わず、数多くの賞を受賞している。

  午前8時半から午後5時(入館は同4時半)まで。月曜(祝日の場合は翌日)は休館。入館料は一般600円、高校・大学生500円、小中学生200円。

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