2009年 3月 5日 (木)

       

■ 〈小沢代表秘書逮捕〉民主党県連事務所に東京地検 県内政界大揺れ

 県内政界は4日も、揺れ動いた。小沢一郎民主党代表の臨時記者会見の模様が報じられ、そのわずかあとには東京地検が、奥州市の党4区総支部を兼務した小沢氏の事務所と盛岡市の党県連事務所の捜索に入った。小沢代表は、「強制捜査を受けるいわれはない。異常な手法。遠からず嫌疑は晴れると信じている」などと反論したが、県議らの動揺は大きい。開会中の県議会では及川あつし氏が一般質問で急きょ、達増知事をただした。

  小沢代表の会見は午前10時前から行われ、会見を聞いた佐々木順一党県連幹事長は同11時半すぎ「きのうの段階で第一報の域を出なかったので、誰もがどういうことなんだと、事実関係を確認できないままに受け止めたので不安だった。記者会見で代表の考えも事実関係も問題点も分かった。今、民主県民会議の会派の中では一定の冷静さを取り戻している」と語った。

  小沢代表の進退に対する考え方には「問題はないと思う」と話し、「この上は今後とも小沢代表を先頭に民主党としての使命を果たしていきたい」と、結束を図っていく。

  会見内容には「党首としての責任を果たされたと思う。捜査権の発動に対する疑問を含め何点か問題点を指摘していたが、日本の健全な民主主義の維持発展のためには指摘して良かったのではないか」と語った。

  さらに佐々木幹事長は「捜査が進むことによって真相も明らかになって今、われわれが受けている嫌疑も晴らされると思う」と潔白を信じている。

  その後、30分もたたないうちに小沢後援会事務所と県連事務所に家宅捜索が入った。県議会棟にいた佐々木幹事長には捜索が入った直後、県連事務所から「東京地検が参りました」という第一報が入った。

  佐々木幹事長は本会議開会直前の午後1時前、報道陣の求めに応じ「驚いている」と率直に語ったが「現場を見ていないし、立ち会っていないので何ともいえない。県連のどういうところが捜査対象になったのか分からない。それを確認する必要がある。きのうからの延長と思うが、具体的にどの部分が対象か確認できないのでそれ以上言えない」と現段階では対応不可能な状況を説明した。

  及川氏は議会で、小沢代表の秘書逮捕の所見を求めるとともに、知事が民主党議員で党県連代表だった時期に西松建設関連の政治団体から県連に寄付があったことについて問題認識をただした。

  達増知事は「小沢代表の記者会見によると、何らやましいことはない、遠からず嫌疑は晴れるということであり、そういうことだと思う。民主党県連へ寄付があったことは最近の報道で知った。代表の立場にあったが県連の収支一つ一つを把握することは物理的に不可能。担当者からは政治資金規正法に基づいて適切に処理しているとの報告はあった」と答弁。

  西松建設関係の政治団体からの献金返還については小沢代表との見解と同様、献金する側に違法性が確認された段階で返金することに準じた対応が、党県連でもなされるだろうとの認識を示した。

  新政治問題研究会と未来産業研究会の存在と実態についても「最近の報道で知った」とし、達増知事の資金管理団体と党県第1総支部への献金などは「記憶がなく、当時の秘書に話を聞いたがないという報告を受けた」と説明した。

  本会議終了後には地元での家宅捜索について「何でなんだろう。よく分からない。今回の逮捕や捜査ほど、いろんな有識者やコメンテーターから、これほど疑念を持たれている捜索はないんじゃないかという印象を持ってる」と語った。

  小沢代表の会見内容には「非常に分かりやすくストーンと得心できた。小沢先生には日本を良くする活動の方に専念してほしい」と話し、素直に受け止められたという。

  一方、自民党県連の千葉伝幹事長は小沢代表の会見に対し「何も悪いことをしていないという強気の発言は公設第一秘書が逮捕された事実の重みをあまり感じていない発言で、政治と金の流れの不透明に対する国民、県民の不信感への説明責任が果たされたとはいえない」と批判するコメントを出した。

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