2009年 3月 9日 (月)

       

■ 旧石井県令邸で制作展 岩手大学の美術専修修了生

     
  岩渕毅弘さんの油彩「折れた翼」は屋根裏部屋に展示  
 
岩渕毅弘さんの油彩「折れた翼」は屋根裏部屋に展示
 
  岩大大学院美術専修修了生による修了制作展が15日まで、盛岡市清水町の旧石井県令邸で開かれている。同会場では初めて。今年度の修了生4人が絵画や版画、金属工芸作品46点を出展している。

  岩渕毅弘さんは10点の油彩を出展。修了制作のテーマは「物質と精神の連動から生じる形態と色彩の構築による抽象絵画の制作研究」。「折れた翼」(234×351センチ)と「かなしみに広げた翼」(182×273センチ)はそれぞれ、青と赤で抽象的に表現。画面いっぱいに疾走する筆致と絵の具の飛沫(ひまつ)が鮮やかだ。
     
  濱千尋さんの版画作品「風をまった」  
 
濱千尋さんの版画作品「風をまった」
 

濱千尋さんは樹脂版に直接鉄筆を走らせるドライポイントによる版画連作を発表。「線1本、形一つでどれだけ可能性を広げられるか」と下絵をほとんど描かずに、自分の感覚を頼りに版に向かった。手の動きから直接生まれた抽象的な線と形を、黒1色で刷り上げた。

     
  しょうしゃな窓辺に飾られた早坂幸子さんの油彩「岩手山」  
 
しょうしゃな窓辺に飾られた早坂幸子さんの油彩「岩手山」
 
早坂幸子さんの油彩「岩手山」(F100)は学生生活の締めくくりに、初めて古里の山をモチーフにして描いた作品。透き通ったブルーの画面に白い雪を載せた山と、手前の木々をグリーンで描写。今年の冬、山全体が雪に覆われたときに感じた存在感とすっきりとした気持ちを投影した。

  山本春香さんの修了制作「ささやき」(19×27×37、15×27×37、21×27×37センチ)は地層をモチーフにしたブロンズ作品。粒子の大きさによってふるい分けた土から型を取り、ろう型鋳造で制作した。地層に含まれる化石などをイメージした模様を側面に施している。
     
  山本春香さんのブロンズ作品「ささやき」  
 
山本春香さんのブロンズ作品「ささやき」
 
  午前10時から午後6時まで。火曜休館。同市清水町7の51、電話番号019−651−1606。


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