2009年 3月 23日 (月)

       

■ 上の橋擬宝珠が400年 記念にロゴマークやおみくじも

     
  400年目を迎えた上の橋の擬宝珠  
 
400年目を迎えた上の橋の擬宝珠
 
  盛岡市の中津川に架かる上の橋の擬宝珠(ぎぼし)が慶長14年(1609年)に橋を飾って今年で400年目を迎えた。国の重要美術品として、城下盛岡を象徴する文化財。盛岡観光コンベンション協会(斎藤育夫理事長)は400年の記念ロゴマークを作り、盛岡秋まつりの山車300年と併せて、今年の観光キャンペーンに役立てる。市民は擬宝珠のたたずまいに時の流れを重ね合わせ、藩都創建からの節目に感慨を深くしている。

  擬宝珠は南部利直公の慶長年間に中津川の上の橋、中の橋、下の橋の3橋に設置された。上の橋に残る18個が国の重要美術品に指定されている。青銅の鋳物で、歳月と風雨に耐えて今もほとんどが当時の原形を保っている。

     
  盛岡観光コンベンション協会が制作した擬宝珠のロゴマーク  
 
盛岡観光コンベンション協会が制作した擬宝珠のロゴマーク
 
  盛岡観光コンベンション協会は、岩手デザイナー協会会長の杉本吉武氏の意匠で、擬宝珠400年の記念ロゴマークを制作した。宝珠と胴と節をかたどり、「上の橋擬宝珠400年」と白抜きに、ゼロのひとつを留め金の形にあしらった。併せて山車300年のロゴマークもこしらえた。

  同協会の大櫻薫さんは「上の橋の擬宝珠のように数がそろっているのは珍しい。戦時中は金属の供出の話が持ち上がったが、国の重要美術品になって難を逃れたり、何回かの洪水で流されたりしながら、今に伝えられてきたという。これを機会に400年間ずっと世の流れを見つめてきた擬宝珠があり、町中にきれいな中津川が流れる盛岡の良さを認識したい」と話す。マークは擬宝珠の歴史を簡潔にシンボライズした。同協会の各種の印刷物や市内各地に表示して、観光客誘致につなげる。

     
  盛岡桜山神社の擬宝珠のおみくじ  
 
盛岡桜山神社の擬宝珠のおみくじ
 
  盛岡桜山神社(坂本広行宮司)は今年の400年にちなみ、擬宝珠を木型でかたどったおみくじを400円で売り出す。坂本宮司は「擬宝珠はこれからも大切にしていく、盛岡の大事な文化遺産。擬宝珠があるおかげで盛岡が城下町だと一層感じられる。擬宝珠がある橋は盛岡城に入るための橋。400年間、盛岡の街を見まもってきた。今後も城下町らしい街づくりをしてほしい」と話し、全国に誇る遺産の価値を強調する。

  上の橋の地元の本町振興会の田口圭一会長(岩手フジカラー社長)は、「小学校のころから必ずあそこを通ると、面白いのは擬宝珠が季節に応じて表情を変えること。冬は綿帽子を被ったようになるし、コムクドリが巣作りして話題になったことがあった。盛岡の象徴として絵になる。『寅さん』や『時代屋の女房』などのロケで映画に出た。盛岡の街を表す財産だ」と話す。「本町には上の橋があり擬宝珠があり、中津川が流れて寺町が控えている素晴らしい立地なので、商店街としても生かしたい」と話し、歴史の節目に地元の振興を期している。

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