2009年 3月 27日 (金)

       

■ 150年の洪水に耐える 3川合流点の雫石川左岸に待望の陸閘

     
  雫石川と北上川の合流点に完成した陸閘  
 
雫石川と北上川の合流点に完成した陸閘
 
  北上川と雫石川が合流する盛岡市盛岡駅西通の雫石川左岸に、洪水時の浸水防止を目的とした陸閘(りっこう)が完成した。完成を記念して26日、岩手河川国道事務所主催の現地説明会が開かれた。地域住民約20人が参加した。

  陸閘は通常の水門とは異なり、平常時は生活のために車や人が通行できるように開口しているが、洪水時にはゲートを閉じて堤防の役割を果たす。完成した陸閘は高さ3メートル、幅9メートル、門扉の重さ約5トンと東北で最大規模のもの。上流の各ダムの放水調節などと合わせて、150年に1度の洪水にも耐えられる構造になっている。

  洪水時にあらかじめ決められた操作水位を超えた場合は、同事務所の指示で地元住民2人が操作員として操作に当たる。開閉は電気で自動的に行われ、約5分間で門扉を開閉。電気系統の故障などで自動で動かない場合でも、2、3人で手動で動かすことも可能になっている。

  同地区は川のすぐ近くまで住宅が密集しているため、ひとたび洪水となると浸水の危機があった。過去には02年の洪水時に9軒が床上浸水、11軒が床下浸水。07年9月の洪水時にも浸水の危機となった。このときは一部堤防が完成していたこともあり、地域住民や消防団が土のうを積み上げるなどして浸水を食い止めた。

  現地説明会に参加した盛岡駅前町内会の村井紀之会長は「御所ダム、四十四田ダムができて少なくなったが、少し水が出ると水が上がるということでここに住んでいる住民は非常に不安な思いをしていた。こういう形で素晴らしい施設ができた。これでこの地域もこれからは水害がなくなると思う」と話し、関係者の努力に感謝した。

  岩手河川国道事務所工務第一課の佐藤正明課長は「盛岡地区で唯一堤防がなかった。早急に対応する必要があるということで、今回陸閘を整備させていただいた。みなさんの協力で完成した。今後とも、さまざまな機会に協力してほしい」と話した。


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