2009年 3月 30日 (月)

       

■ 開業3年、利用客は1.5倍に IGR青山駅

     
  開業3年目を迎え、周辺の宅地開発が進む青山駅  
 
開業3年目を迎え、周辺の宅地開発が進む青山駅
 
  盛岡市のIGRいわて銀河鉄道(照井崇社長)の青山駅が3月で開業から丸3年。1日平均の利用者は年間約300人のペースで伸び、駅前の宅地開発が進むなど沿線人口は着実に増加している。青山地区は市内でもいち早く高齢化し、商店街が大型店の影響を受けてきた。地元からは新駅効果をさらに発現するため、地域の再開発や中心部との交流人口を一層、増加するよう求められている。

  盛岡市青山2丁目の青山駅は、IGRの新駅として滝沢村の巣子駅と同時に06年3月開業した。IGRによると青山駅の1日平均の利用者は06年度1327人、07年度1635人、08年度1932人(上期)。3年間で約1・5倍伸びた。藤田啓運輸部営業担当主任は「交流人口から言えば青山駅を使うお客さんが増えている。前九年口ができて江南義塾高校が近くなった。国道4号側には住宅が密集しており、利便性が高まった」と話す。

  昨年から前九年3丁目側に新しい乗降口が開設し駅勢範囲が広がり、青山地区のほか上堂や前九年などの利用者が増えた。同市上堂の会社員で駅利用者の八木橋強さん(59)は「便利になった。駅前まで車で行くと駐車場が面倒なので、青山駅から電車で行く方がいいときがある」と話し、盛岡駅までのアクセス向上を実感している。

  同市上堂2丁目の高光建設(高橋精一社長)は、社有地を中心に約7千平方bを「プラザタウン青山駅前」として宅地開発し、北日本地産が販売している。高橋社長は「18区画のうち半分が決まった。不況で土地が動かないとの予想にかかわらず、立地条件のおかげで売れ行きはいい。当初は何か大きなものを建てたい人があったら話を進めたいと思ったが、土地をまとめて使うところは時間がかかる。自分たちでやった方が早いと思い、昨年から開発を始めた」と話し、建設会社の事業力を生かして沿線地域の開発に乗りだした。

  青山駅前で自転車店と不動産業を営む安部一夫さんは「県立大生で住みたいという人が増えている。大学生がアルバイトをしながら住めるところで引き合いがある。朝夕を見た感じではかなり込み合うようになった。駅までの自転車通勤も増え、放置自転車も出てくるほどになっている」と話す。

  安部さんは青山駅グランドワーク実行委員会代表として、駅の設置運動から地元でかかわってきた。「青山駅をつくる会のころは誰も乗らないと言われたが、できてみると乗る人は多い。昨年2月に雪あかりをやり、今年は町内会と一緒に昨年の1・5倍の人を集め、地域おこしになっている」と話し、駅を拠点に住民意識を高めようとしている。

  地元のサンサン青山さん通り商店街振興組合の高屋晋一理事長は「駅ができて、住宅が建つなどの影響はあったが、商店街を歩く人がそれほど増えたという感じはない。駅ができたことよりは周りの経済情勢の悪化の方が影響が大きい。商店街としては人口が増えることが一番。市営アパートを改善してほしい。あそこが新しくなると青山にだいぶ活気が出てくると思う」と話し、地域再開発を求める。

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