2009年 4月 1日 (水)

       

■ 〈都南川目道路を凍結〉国が予算執行停止

 国土交通省は31日、高規格道路として建設工事が始まっている国直轄の都南川目道路の事業を凍結すると発表した。費用対効果が見込めないというのが理由。新年度は当面予算執行されない。岩手河川国道事務所は、事業評価監視委員会で事業の継続可否を決定してもらうことになると説明している。これに対して盛岡市は、横軸の重要路線であるとして継続実施を求める方針を固めた。3日に宮古市、川井村と3首長合同で国に出向き緊急要望する。

  国交省は今回、全国の18路線の凍結方針を発表した。北海道、沖縄、鹿児島、新潟、高知などいずれも地方の国道で、整備にかかる費用が投資効果を上回ると判断した。地方より中央重視の姿勢が表れている。

  都南川目道路は、北上川の都南大橋から現在工事中の簗川道路までをほぼ直線的に結ぶ計画延長6`の高規格道路。06年度に着工し、盛岡市川目地内のつばき沢団地付近で土工工事が進められてきた。07年度までに総事業費約300億円の約1割に相当する約28億円が執行されている。

  本省の方針を受けて岩手河川国道事務所では今後、事業のコスト縮減を図りながら、第三者で構成する事業評価監視委員会に諮り、事業の継続の可否を決定してもらうことになると説明している。

  盛岡市の谷藤市長は「驚がくと戸惑いを感じている」とコメントを発表した。同市道路管理課では「都南川目道路の建設が遅れることになると、簗川道路の事業効果も薄れてしまいかねない。盛岡市だけでなく簗川道路の宮古市や川井村にとっても重要な路線だ」と、国へ理解を求める考えでいる。

  谷藤市長らが3日上京し、国交省と国会議員に対して緊急の要望活動をする。

  達増知事は31日にコメントを発表した。「現計画のままでは事業継続が危ぶまれる結果となった。この道路の整備は、県民生活や経済・社会活動を支える上で極めて重要であると考えている。費用対便益比のみによって事業の採否や継続の可否を決めるのではなく、地域の実情を十分に考慮し総合的に評価を行い、引き続き道路整備が進められるよう国に求めていきたい。県民の皆さまのご理解とご支援をお願いします」としている。

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