2009年 4月 3日 (金)

       

■ 花巻東、県勢初の準優勝 センバツに刻んだ名勝負

     
  花巻東ナインへ声援を送る人たち(NHK盛岡放送局パブリックビュー会場)  
 
花巻東ナインへ声援を送る人たち(NHK盛岡放送局パブリックビュー会場)
 
  第81回選抜高校野球大会第12日は2日、阪神甲子園球場で決勝戦が行われ、本県代表で初出場の花巻東は清峰(長崎県代表)と対戦し0−1で惜敗した。春夏を通し東北勢、県勢初の優勝には届かなかったが、県勢初の準優勝という快挙と最後まであきらめない姿勢が県民に大きな力を与えた。

  花巻東は主戦菊池雄星(3年、見前中出)、清峰は主戦今村猛(3年)と、両エースの投げ合いになった。3連投の菊池は疲れから初戦のような球威はなく、毎回走者を背負う苦しい投球。試合が動いたのは7回表。菊池は2死からストレートの四球で出塁を許すと、左中間を破られる適時2塁打で1点献上。その後は要所を締める投球で打線の援護を待った。

  1点を追う9回裏、2死から菊池が中前安打で出塁し、続く横倉怜武(3年)も敵失で2死一、二塁。代打佐々木大樹(2年)に託したが、左飛に打ち取られ、最後まで本塁が遠かった。

  盛岡市内の各所でも多くの市民が花巻東ナインに熱い声援を送くった。パブリックビューイングが行われた同市上田のNHK盛岡放送局には約150人が応援に駆け付けた。試合のオーダーが発表され、「後攻め、先発は菊池」と知らされると、早くも歓喜の声が沸き起こった。

  試合は初回から菊池の苦しい投球。1ストライクごとに拍手を送り、「勝負!勝負!」とゲキが飛んだ。互いに一歩も譲らぬ投手戦。矢巾町の主婦阿部温子さん(46)は「菊池君はちょっと疲れているようだが、何とかもっている。打てないのも気がかりだが、攻守で切り抜けてほしい」と声援。長男の颯太朗君(矢巾東小6年)は「猿川選手のホームランで流れを変えてほしい」と応援した。

  7回表、先制された場面では「あー。だめだー」と悲痛の叫びが上がった。それでも9回裏、ようやく好機が巡ってくると、「いける。いける」と、最後まで勝利を信じて応援し続けた。

  滝沢村の新田瑠樺君(鵜飼小4年)は「すごかった。菊池選手が格好よかった」。弟の璃緒君(同2年)は「みんな力を合わせていて、とても格好よかった」と、花巻東ナインの勇姿を胸に焼き付けていた。

  菊池投手の見前中時代の担任、添田貴子教諭は「本当によく頑張ってくれた。連投で体調管理も大変だったと思うが、頑張り抜いたと思う。相手も強豪なので、一瞬のすきも見逃さなかった。雄星は悔しさを忘れる子ではない。自分やチームのために夏に向けて頑張ってほしい」と健闘をたたえた。

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