2009年 4月 12日 (日)

       

■ 肴町の駐車場を再開発へ 14階建てマンション建設、1階に「街なか博物館」

     
   街かど博物館や立体駐車場が整備される盛岡市肴町4番地内の駐車場(中津川側から、みずほ銀行盛岡支店方面を撮影)。写真より右に旧小野組(史跡小野家)の建物が残っている  
 
 街かど博物館や立体駐車場が整備される盛岡市肴町4番地内の駐車場(中津川側から、みずほ銀行盛岡支店方面を撮影)。写真より右に旧小野組(史跡小野家)の建物が残っている
 
  盛岡市は新たな中心市街地活性化基本計画の事業の追加と変更を申請し、国に認められた。このうち「盛岡表参道・暮らしと賑(にぎ)わい再生事業」は肴町4番地内の現駐車場に14階建ての集合住宅と247台収容の立体駐車場を造る内容。集合住宅1階部分には肴町商店街や街中の観光スポットを紹介し、藩政時代から商業文化で栄えた当地を今に伝える「街かど博物館」を整備。街のにぎわい創出を図る。

  事業主体は岩手酒類卸、肴町商店街振興組合、宮城開発、寿広。この4者が「盛岡肴町にぎわい推進協議会」(会長・北田泰寿広社長、事務局・同市中ノ橋通1丁目の106ビル、みらい都市総研内)を組織。事業推進、運営する。

  場所は県道不動盛岡線とホットラインサカナチョウの間。県道を挟んだ西側に高齢者福祉施設と高齢者賃貸マンションの再開発ビルがあり、啄木・賢治青春館にも近い。

  敷地は岩手酒類卸と宮城開発所有の約3千平方メートル。10年度までに博物館を開館。7月には4層5段の立体駐車場建設に着手し、年度内に開業する予定。立体駐車場は敷地南側で、現駐車場の約2倍の収容台数になる。

  博物館は、立体駐車場からアーケード入り口を貫通通路で結ぶ。雨にぬれずに商店街を訪れることができる。その沿道に商店街のインフォメーションカウンター、50インチ液晶テレビで商店街のサービス情報を随時更新し、もう1台で街中のスポットを紹介する。

  買い物カートのレンタルコーナー、身体障害者やオストメイト対応トイレ、各種イベントが開催できる「にぎわい広場」も設ける。展示・販売とコンシェルジェ(案内人)サービスも行う予定。

  博物館のコンセプトは、周辺が藩政時代から盛岡商人による商業文化で栄えたエリアだった点。かつて県内外の金融機関が集まる公益の拠点でもあった。買い物や修学旅行、観光の来街者が楽しみながら江戸、明治、大正から現代の商業文化と歴史に触れ、学んでもらい、にぎわいづくりに一役買う。敷地にはかつての井筒屋(旧小野組)の建物もあり、活用する考えだ。

  千田誠治事務局長(寿広)は「誇るべき盛岡商人の歴史と心を基本に、施設を中心にイベントやセミナー、人材育成でにぎわいを再生し、みんなが元気になってもらえれば」と話している。

  盛岡表参道再生事業は当初、新中心市街地活性化基本計画の中で同協議会の独自事業だった。街かど博物館と立体駐車場整備が経済産業省の商業活性化支援事業費補助金に採択された。このためこの部分の事業費約4億円の半分が補助されたことにより、事業名とともに変更した。

  追加したのは旧県立図書館跡地を活用した歴史文化施設の園路舗装や植栽などの周辺整備事業で、まちづくり交付金を活用する。これで計画の予定事業は65事業になった。

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