2009年 4月 14日 (火)

       

■ 「景気は大幅に悪化」 日銀盛岡事務所が3月期の県内概況

 日本銀行盛岡事務所は13日、3月期の県内の金融経済概況を発表した。2月、3月と2カ月連続の下方修正。「景気は大幅に悪化」との文言を用い、一層、厳しさを増しているとの認識を示した。濱岡正己支店長は「前月の段階では生産が落ち込み、減産の動きで雇い止めや非正規の一時帰休が出て、個人消費が2月の下旬から一層、弱まった」と話している。

  最終需要の動向を見ると公共投資が前年を下回ったほか、住宅投資も低調に推移している。設備投資は製造業を中心に大幅に減少しており、個人消費は一段と弱くなっている。こうした中で生産は受注の低迷や在庫調整圧力の高まりを背景に大幅に減少しており、雇用情勢はさらに厳しさを増している。

  最終需要の個人消費を見ると所得環境の悪化や在庫調整が進む中で、一段と弱くなっている。大型小売店売上高は、百貨店で主力の衣料品が低調な上、身の回り品や雑貨が大きく落ち込んでおり、前年を下回って推移している。スーパーは内食回帰の動きなどから食料品はほぼ前年並みで推移しているが、衣料品や身の回り品が不振で、全体では前年を下回って推移している。

  家電販売では薄型テレビが前年を上回り、冷蔵庫も食料品の買いだめができる大容量タイプを中心に堅調に推移している。OA関連商品は買い換えサイクルが総じて長期化しているうえ、パソコンの低価格品へのシフトにより前年を下回って推移しており、全体では前年並みの動き。3月の新車登録台数は前年比22%マイナスと5カ月連続2桁台の前年割れ。これまでで最大の落ち込みになった。

  3月の公共工事請け負い金額は前年を3割ほど下回り、08年度累計では前年度比マイナス11%となり、発注者別に見ると国がほぼ横這いだったが、県が前年度比マイナス15%、市町村がマイナス11%となっている。

  2月の新設住宅着工戸数は貸家の減少から前年をやや下回った。09年度の設備投資計画を見ると受注減や収益悪化を背景に製造業が前年度を大きく下回っているため、全体でも大幅な減少となった。

  濱岡支店長は「特に新車登録台数は97年に統計を取り始めてから最大の落ち込みで、百貨店、スーパーもとても厳しくなっている」などと話している。

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