2009年 4月 23日 (木)

       

■ 「県内経済急速に悪化」 財務省盛岡事務所が1〜3月期の情勢報告

 財務省盛岡財務事務所は22日、1−3月期の県内経済情勢報告を発表した。「県内経済は急速に悪化している」との表現で92年以来、最も厳しい認識を示した。前回判断(10−12月期)は「悪化している」で、4期連続で下方修正した。生産は大幅に減少、雇用は急速に悪化、企業収益は赤字転化の見込み、設備投資は減少見込みとなっている。主要項目は住宅建設と設備投資だけが不変で、個人消費、生産、企業収益、景況感、雇用の各項目は下方修正した。同事務所では「減産の動きなどによる雇用等の動きに留意する必要がある」と今後の動向を見ている。

  ■個人消費(厳しくなっている)

  大型小売店販売額は飲食料品が引き続き堅調に推移しているが、消費者の生活防衛が強まる中で、天候要因などによる季節商品の動きが鈍く、衣料品や身の回り品が全般的に振るわなかったことから、全体として前年を下回っている。乗用車販売は普通車や小型車が低水準で推移し、軽自動車が前年を下回ったことから、全体として前年を大幅に下回った。

  家電販売は薄型テレビなどに引き続き動きが見られるが、デジカメや携帯電話が低調となっている。ホームセンター販売は日用品や省エネ関連商品に動きが見られるが、建築用資材などは鈍い動き。旅行は全体として弱い動き。予約状況は近場や安価な商品が中心。個人消費は全体として厳しくなっている。

  ■住宅建設(前年を下回る)

  新設住宅着工戸数で見ると分譲が増加しているが持ち家、貸家が減少し、全体では前年を下回っている。

  ■公共事業(前年度を下回る)

  前払い金保証請け負い金額で見ると国、県、市町村などで前年度を下回り、全体としては前年度を下回っている。

  ■設備投資(08年度は減少見込み)

  法人企業景気予測調査で見ると08年度は非製造業で増加見込みだが、製造業で減少見込みとなっており、全産業で減少見込みとなっている。09年度計画は製造業、非製造業とも減少見通しとなっている。

  ■生産(大幅に減少している)

  電子部品、デバイスはデジタル家電などの国内外の需要減少により大幅に操業度を引き下げ、輸送機械は自動車販売不振により急速に低下し、減産の動きが広がっている。一般機械、金属製品は低調となっている。

  ■企業収益(08年度は赤字転化の見込み)

  法人企業景気予測調査(1−3月)で見ると08年度は製造業で赤字転化、非製造業で減益見込みとなっていることから、全産業で赤字転化の見込み。09年度通期は製造業で黒字転化、非製造業で増益見通しとなっていることから、全産業で黒字転化の見通しとなっている。

  ■企業の景況感(下降超幅が拡大、先行きは下降超幅が縮小)

  法人企業景気予測調査の景況判断BSIで見ると現状は全産業で下降超幅が拡大している。先行きは全産業で下降超幅が縮小する見通し。

  ■雇用(急速に悪化している)

  有効求人倍率は急速に低下し、新規求人数はサービス業、製造業を中心に減少していることから、前年を下回って推移している。新規求職者数は事業主都合離職者の増加から、前年を大きく上回っている。雇用保険受給者実人員は前年を大きく上回っている。

  ■消費者物価(盛岡市は前年を上回っている)

  ■金融(貸出金残高は前年を上回っている)

  ■企業倒産(件数、負債総額とも前年を下回っている)

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