2009年 4月 23日 (木)

       

■ 〈自転車びより〉39 斎藤純 気持ちのいい季節

     
   
     
  自転車が気持ちのいい季節になってきた。暖かくなり、自転車を利用する人が増えると、残念なことに事故も増える。基本的な道交法さえ守っていれば起きなくてもすんだ事故ばかりだ。

  私たち盛岡自転車会議は、これまでさまざまな活動を通して、自転車に関する道交法やマナーの周知徹底につとめてきた。また、道路調査をもとに自転車マップをつくり、ホームページ上で公開してきた。これが、このほど盛岡市によって発行された。

  盛岡市は自転車が安全に利用できるまちづくりを推進している。中心街にお目見えしたブルーゾーンや駐輪場などもその一例だ。これは、行政がまちづくりに関係する多くの市民団体と一緒に進めてきた社会実験の成果である。今回の自転車マップの発行を見ても、盛岡の自転車施策は官民協働のよき象徴と言っていいだろう。

  自転車マップの発行にあたっては再調査をおこない、情報をより新しく、また的確なものにした。走りやすい道、走りにくい道などを色分けして表記しているほか、裏道情報も加えた。盛岡市内を自転車で移動する場合、幹線道路よりも裏道を通るほうが安全で、しかも短時間で着くことがある。その参考にしていただこうというものだ。また、岩手県警の協力を得て、自転車の関係した事故が起きた場所を、多発箇所と発生箇所に分けて明記し、注意を促している。もちろん、駐輪場や自転車店などの位置も示している。

  この自転車マップは市内の高校の全教室と、新入生のうち自転車で通学する生徒全員に配布された。さらに、5月16日、17日に菜園カワトクデパート前で予定している恒例の自転車祭り(盛岡自転車会議・岩手県立大学共催)で無料配布する。

  実は私が盛岡自転車会議を発足させた最大の目的は、自転車マップをつくることにあった。自転車マップは愛知万博の際の名古屋市を嚆矢として、京都府などでいいものがつくられている(いずれも、有料で販売)。それら先行事例に負けないものをいつか盛岡でもつくりたいと考えていたのだ。ようやく実現し、肩の荷が下りたような気持ちだ。

  このたび盛岡自転車会議は当初のミッションを達成したことになる。しかし、盛岡を自転車で安全に走れるまちにするためには、まだまだ取り組むべき課題がある。とうぶん、解散するわけにはいかないようだ。

(作家)

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