2009年 4月 28日 (火)

       

■ 「主会場」盛岡は窮地に 国体主会場準備委、県側委員は北上を支持

     
  開閉会式場の選定について結論が持ち越された第7回総務企画専門委  
 
開閉会式場の選定について結論が持ち越された第7回総務企画専門委
 
  2巡目岩手国体県準備委員会の第7回総務企画専門委員会(委員長・佐々木正春県体協理事長、19人)は27日、盛岡市内で開かれ、開閉会式場の選定を審議した。同市みたけの県営運動公園よりも北上総合運動公園の開催が有利との意見が大半を占めたが、再度盛岡市から渋滞対策などを聞きたいと慎重な声もあり、方向性をまとめきれなかった。事務局案の示される5月連休明けの次回まで結論は持ち越された。

  同日は開会式参加者の輸送、移動に関する県営と北上双方のシミュレーション比較が事務局から示された。

  選手団と演技出演者、観覧者の入退場を考えると、県営は待機場所が不足で、公園外駐車場からの移動による交通渋滞を防ぐ通行規制が必要で「工夫しないと厳しい」と指摘。

  県営は1970年の岩手国体開催時、国道4号を滝沢分レまで一方通行に規制しており「住宅や商業施設もでき、交通総量規制が相当範囲必要」と事務局は説明した。

  一方、北上は選手団、演技者とも公園内の屋内施設にそれぞれ収容可能で「バランスよく配置され、動線はいろいろなパターンに対応可能。周辺は普段から交通量が少なく影響が少ない」とまとめた。

  岩間隆委員(県NPO文化国際課総括課長)は「交通、渋滞面に絞ると県営は制約が非常に大きい。今の交通状況を考えて4号の規制は適切か」と県営開催に疑問符を付けた。

  川口仁志委員(県教委スポーツ健康課総括課長)は「配慮が必要なのは参加選手団。主役の選手団を公道を通じて誘導するのは他県の開会式を経験したことからいえば特異。苦しい運営が見える」と難色を示した。

  川口眞委員(県広聴広報課総括課長)は「日本体育協会の国体開催の簡素効率化、既存施設活用の方針からいえば、それらをしのぐメリットが県営にないと」と述べ、判断材料の提供を求めた。

  岩野光進委員(県市長会事務局長・盛岡市総務部長)は「北上と県営の投資効果の比較が必要だ。開催後の利用者数、競技力向上も施設整備を考えるときは踏まえるべき。県と市町村との協議、競技団体の意見を吸い上げて検討を願う。そのための時間確保を」と改めて訴えた。

  乳井博警務課企画室長(代理)は「県警は決定を受けた方で万全を期す。私見は差し控える」と述べ「交通規制、交通上の円滑化、雑踏対策は県警が万全を期し、安全安心な国体に努める」と表明。

  専門委は3分の2以上が県、県教委関係者。2月県議会で県営陸上競技場の第2種公認改修の予算が成立した一方、準備委の開閉会式場決定まで執行停止を求める県議会決議が出ている。

  県関係委員は従来通り盛岡開催に否定的で、北上開催を肯定する発言が出ているものの結論めいた言及はなかった。次回は委員による採決もありうる見込みだ。準備委常任委員会(会長・達増知事、構成52人)の決定は5月下旬の予定。


本ページ掲載内容の無断転載を禁じます
ホームページに関するお問い合わせ、取材に関する情報は
E-Mail:hensyuu@morioka-times.com
盛岡タイムス宛てにお願いします