韓国の俳優のペ・ヨンジュンさんが2日、盛岡市の岩山漆芸美術館(全龍福館長)の名誉館長に就任することが決まった。ペさんは2月から3月にかけてお忍びで同館を訪れ、韓国でリポートするため全館長に漆を学んだ。全館長の世界的な漆芸に感銘し、東洋文化を伝道するため、8月1日に再開する同館の名誉館長を引き受けた。韓流大スターのヨン様が盛岡ゆかりの人となり、岩手の漆の美を国際的にアピールする。
ソウルのペさん事務所のキー・イーストは2日、ペさんの名誉館長就任を公式発表した。ペさんは2月26日から3月4日まで同館を訪れ、韓国文化を紹介する「韓国の美」の執筆のため全館長に漆を学んだ。ペさんが手がけた習作の一部は8月の同館の開館式と、日韓文化交流の漆芸展示会に出品する予定。
ペさんは2日、事務所を通じて「今後、岩山漆芸美術館の名誉広報館長として漆をさらに学んで実力を積み、漆の優秀性と美しさをもっと広めて大衆化する作業で、全龍福先生とともに広めていきたい」と、就任に向けて抱負を明らかにした。
同館は今月、県民会館でペさんとの共同漆芸展を企画していたが、新型インフルエンザの影響を考慮してイベントの中止を決めていた。8月1日の再開は予定通りで、ペさんの名誉館長就任で、さらに内容の充実を図る。
同館の大河仁恵企画部長は「ペ・ヨンジュンさんが漆に没頭できるような環境を作りたい。盛岡市の協力をもらい、盛岡の活性化にさらに寄与できると思う」と話している。美術館の建物を所有する盛岡市の坂田裕一ブランド推進課長は「ペ・ヨンジュンさんが名誉館長になるのは大変喜ばしいことで、たくさんの人がおいでになって観光振興につながれば」と歓迎している。
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