2009年 7月 2日 (木)

       

■ 路線価下落止まらず 10年連続、過去最大の7.3%減

仙台国税局は1日付で09年の県内路線価を発表した。本県の標準宅地(3600カ所)の1平方b当たりの評価基準額の平均値は3万8千円で、対前年増減率はマイナス7・3%となった。10年連続、過去最大の下落となり最低価額を更新した。主要標準の宅地は5・7%、商業地は7・9%、工業地は6・1%それぞれ前年に比べて下落した。県内の商業地では中心市街地と郊外との逆転が起こるなど、商業集積の変化が地価に与える影響が大きくなっている。

  東北地方の主要標準宅地評価基準額の平均値は4万2千円で前年より4・5%ダウン。全国は13万7千円で5・5%アップした。昨年は仙台市を中心に地価の回復傾向が見られたが、今年は再び下落した。東北地方では宮城県を含めて6県すべて下落し、本県の7・3%減は、評価基準額の平均では東北最大、全国で3位の下げ幅となった。不況に加えて郊外への大型店進出による中心商店街の空洞化などが影響した。

  県内路線価の最高額は商業地で「盛岡市大通2丁目」が35万円でマイナス7・9%、前年に比べ3万円値下がり。17年連続下落した。ピークの1992年の139万円から104万円下落し、1978年の水準に戻った。価格は東北6県都市の比較では仙台市に次いで2位だが、全国の県庁所在地の中では31位で、前年より1位順位を下げた。

  宅地の標準価額は「盛岡市安倍館町」が5万円で、マイナス5・7%。工業地の標準価額は「盛岡市東見前6地割」の3万1千円で、マイナス6・1%だった。仙台国税局では盛岡の地価下落について「大型店の郊外への進出と商業地域の分散化の影響を受けており、景気悪化が加わった」と分析している。

  県内9税務署管内の最高路線価は盛岡市に次ぐ2位が北上市の「大通1丁目駅前通り」の8万5千円。次いで奥州市の「水沢区字東町駅前通」が7万8千円。3位の一関市の「山目字大槻国道4号沿い」は7万7千円で昨年の「大町銀座通」に代わって一関市内の最高価額に登場した。郊外の下げ幅が小さく、中心市街地と価額が逆転する現象が起こった。

  宮古市の「末広町通り」7万2千円、釜石市の「大町2丁目大町商店街通」5万9千円、大船渡市の「茶屋前通り」5万7千円、久慈市の「二十八日町二丁目久慈銀座通」5万3千円、二戸市の「福岡字落久保県道二戸・一戸線通」4万8千円だった。

  東北の主要都市では昨年まで回復していた仙台市の地価が大幅に下落し、「青葉区中央1丁目青葉通」23万5千円で9・6%の下落となった。八戸市の「大字三日町三日町通」13万円で同10・3%下落した。秋田市の「中通2丁目秋田駅前通」、福島市の「栄町福島駅前通」はともに19万5千円で4・9%の下落、山形市の「香澄町1丁目山形駅前大通」は2万2千円、同2・2%の下落となった。

  路線価や評価倍率は相続税や贈与税課税の土地などの評価基準額、1月1日現在の時価公示価額、売買実例価額、不動産鑑定士などによる鑑定評価額をもとに公示価額の同水準の価格の8割程度で評価する。

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