2009年 7月 2日 (木)

       

■ 〈北Gのライブトーク〉94 北島貞紀 守安祥太郎に会いたい(上)

 遠い記憶の中に「モカンボ・セッション」というレコードがあった。もう何十年も前に、FMのジャズ番組で聴いたのだが、確か日本のジャズの黎明(れいめい)期の貴重な演奏…それくらいの認識だった。若き日の渡辺貞夫や穐吉敏子らが出演していたはずだが…。

  ネットで何かを検索した折に、「モカンボ・セッション」という言葉がでてきた。何気なくそれをヒットしたことから、守安祥太郎を探す旅がはじまった。

「1954年7月27日、横浜伊勢崎町のクラブ・モカンボでおこなわれたジャム・セッションは、クラブが営業を終わった深夜から始まり、翌日の昼まで続いた。当時のミュージシャンが一同に介し、その後伝説のセッションと呼ばれることになる…」一連の書き込みを読んでいるうちに、上田紗加栄著「そして風が走りぬけて行った・天才ジャズピアニスト守安祥太郎の生涯」(講談社)が出てきた。

  その日のセッションの中心は、守安祥太郎とテナーの宮沢昭で、守安は本場のジャズの最先端であるバップを理解し、演奏できた唯一の天才であった。

  そのさわりを読んでいるうちに、どうしても本を読んでみたくなった。ところが、著書は絶版で、かろうじて中古市場でのレアアイテムとなっていた。それも定価の4倍の値段をつけていて、ちょっと逡巡した。

  数日後、ひょっとして県立図書館にあったりしてとダメモトで行ってみると、そこにはないが高松の市立図書館にあると教えられた。そして2、3日後、とうとう本を手に取ることができた。500nの大作、ずっしりとした重みがあった。


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