2009年 7月 5日 (日)

       

■ 美しき考古資料群 盛岡市遺跡の学び館で寄贈の収蔵資料を展示

     
  山蔭新作さんが集めた石刀、石棒  
 
山蔭新作さんが集めた石刀、石棒
 
  整理分類された奥健夫さんの石族資料  
 
整理分類された奥健夫さんの石族資料
 
盛岡市本宮の市遺跡の学び館(武藤英富館長)でテーマ展「遺跡に魅せられた人々〜寄贈収蔵資料展」が開かれている。大量に考古資料を寄贈した故山蔭新作さん、故奥健夫さん、林淑子さんからの資料846点を一堂に展示。本県考古学の黎明(れいめい)期を支えた一般個人の収集資料を紹介している。

  山蔭さんは戦前に県警察部に勤務し、美術品収集家として著名だった。考古学資料の多くは当時、コレクターの間で流通した縄文後期、晩期の遺物。土器や石器など数百点を状態よく保管した。完全に近い形の遺物も多く、出土地や仕入先などのラベルが張られ、由緒の判別できる貴重な資料といえる。

  手元に置きやすいものを集めたためか比較的小さく、亀ヶ岡土器のような流紋の見栄えのよい優品が多い。台付鉢形土器や壺形土器、注口土器で県北が中心。石器では50aを超えるような石刀、石棒や磨製石器、石族、土偶などもある。

  奥健夫さんの考古資料は縄文時代中期から晩期のもので、1958年(昭和33年)に刊行された盛岡市史や県史などに掲載されている。小中学校で教壇に立つかたわら、独学で考古学を学んだ。赴任地で土器や石器などの表面採集を行い、精力的に考古資料の収集に努めた。

  市内では繋、大館町、上米内など当時まだ調査が進んでいなかった主要遺跡を踏査。趣味の域を脱し、専門誌などにも取り上げられた。

  展示は9月13日まで。開館は午前9時〜午後5時(入館は午後4時30分まで)。休館日は毎週月曜日、月曜日が祝日の場合は翌日、毎月最終火曜日。入館料は一般200円、小中学生100円。

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