2009年 7月 11日 (土)

       

■ カツラも伐採、ヒマラヤ杉残すのも6本だけ 盛岡市歴史文化施設の前庭整備

     
   3本を残して伐採または移植される見込みのカツラの木。写真奥には同じくほとんどが伐採されるヒマラヤ杉がある(盛岡市内丸)  
   3本を残して伐採または移植される見込みのカツラの木。写真奥には同じくほとんどが伐採されるヒマラヤ杉がある(盛岡市内丸)  
  盛岡市が策定作業を進めている「お城を中心としたまちづくり計画」にある歴史文化施設の前庭整備計画案で、ヒマラヤ杉をランドマーク的に6本保存し、残り38本は伐採する予定であることが10日、分かった。年内伐採を目指している。カツラの木も全18本中3本を残して伐採か移植をする考えも新たに分かった。計画案について13日から31日まで市民に意見を募集する。

 10日に開かれたお城を中心としたまちづくり懇話会(座長・倉原宗孝県立大総合政策学部准教授、委員8人)の第5回会合で初めて内容が示された。会合は公開だったが、報道機関に計画案の資料は配付されなかった。

  ヒマラヤ杉(ヒマラヤシーダ)については5月に東北銀行本店前丁字路にある59本の全伐が公表された。その後、市民意見などを踏まえて当初計画を縮小して大通方面の15本を伐採。残り44本は保存可能か検討して計画案に示すとしていた。

  計画案ではコンサルにより@択伐によりランドマーク形成を図る(ほとんど伐採)A並木保存による景観形成(約半分伐採)B当初予定通り全伐|の3案が示された。整備方針や市民意見、生態特性、景観などの要素から総合評価し、整備の考え方に合致する@案の採用を決めた。

  カツラについては施設整備の段階で構想としてあったものが今回初めて具体的に示された。丁字路と芝生広場を結ぶエリアに18本ある。1974年(昭和49年)に盛岡ロータリークラブが設立後初めて植樹したものという。

  同クラブの田中尭史会長は取材に対し「カツラの件は特に市から話はうかがっていない。伐採の対象になるとは考えてもみなかった。何とかならないか会員と考えていきたい」と話している。

  市側は15本について施設のメーンエントランス確保、岩手公園地下駐車場の上にあり根が地面を
走っていてデコボコな状態であることから「現地に残せないもの。この場にふさわしい計画として別な樹種に代える」などと説明。伐採前提ではなく移植などの活用も検討すると強調した。

  倉原座長は「それは行政的な解釈であり、資料を見た人はそう受け取らない。突っ込んで聞くと分かるが、マイナスの誤解を与えると市にも市民にとっても損だ」と指摘。市民への説明の場を設けるよう求めた。市も応じて意見募集時に市民へ計画案の説明会設定などを検討している。

  ほかにも前庭のエリアにある植栽や石碑の撤去も今後進められる可能性が委員の質問で明らかになった。盛岡ロータリークラブのように寄付による植栽がいくつかあり、市は寄付者・団体と活用の可能性について協議していく考え。

  計画案は9月にも策定される予定。

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