2009年 7月 16日 (木)

       

■ 岩手医大病院歯科センターにインプラント専門外来

     
  需要が高まっている歯科インプラント治療。チタン製の人工歯根を埋め込む  
 
需要が高まっている歯科インプラント治療。
チタン製の人工歯根を埋め込む
 
  岩手医科大学附属病院・歯科医療センターに歯科インプラントの専門外来が開設された。歯科インプラントは歯を失った後のあごの骨に、チタン製の人工歯根を埋め込み、その上に人工の歯を作る治療法。医療保険外の治療だが、入れ歯などほかの治療法に比べて利点も多く近年、希望する患者が増えている。各分野の専門医師が集まる付属病院の特徴を生かし、より安全、快適な治療を提供したいとしている。

  同大の三浦廣行歯学部長、城茂治歯科医療センター長、7月に赴任した口腔インプラント科の近藤尚知診療部長、鬼原英道外来医長が15日、記者会見した。

  虫歯や歯周病、外傷などで歯を失った場合、治療法は入れ歯、ブリッジ(失われた歯の両脇の歯を削って支えにし人工歯をかぶせる)、歯科インプラントの3種類。歯科インプラントは▽入れ歯のように取り外しをする必要がない▽強い力でかめる▽ほかの健全な歯への影響がない|といった利点がある。

  新設された同科では専門医師が治療計画から手術、人工の歯の装着まで一貫して対応。インプラント治療の希望があれば、放射線科でCT撮影を実施し、あごの骨を詳しく検査した上で治療方針を決める。

  人工歯根の埋め込みには通常2度の手術が必要だが、麻酔医の管理の下、静脈麻酔を併用することでストレスが少ない手術が可能。血液検査や尿検査、術中の血圧、心電図のモニターなど全身の健康状態をチェックしながら安全に治療を進めるという。

  人工歯根を埋めるスペースを確保するために骨移植を必要とするようなケースや入れ歯の快適な着用のためにインプラントを利用するような場合も、口腔外科や義歯を専門とする補綴(ほてつ)科と連携しながら、適切な処置を検討するとしている。

  同大には94年に口腔インプラント室が発足。口腔外科や補綴科、保存科の医師らが兼務する形で運営してきたが、治療の需要が年々、増加していることから新たに専門医2人を招いた。口腔インプラント科に格上げし、外来診療も月曜日から土曜日まで(土曜日は第1、第4のみ)行える体制を整えた。

  同大の場合、欠損した歯1本のインプラント治療費は約40万円。CT検査や手術、術後のアフターケアまでの標準的なもので治療は約1年を要するが、患者の状態によって相談に応じる。

  城歯科医療センター長は「インプラント治療は開業医での治療が先行してきた。より安全、正確、快適な治療が求められており、大学病院の専門性を生かしたい。治療に関する検証や研究も進めることができる」と話していた。

  口腔インプラント科に関する問い合わせは電話651|5111内線4332へ。

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