2009年 7月 23日 (木)

       

■ 〈お父さん、絵本です〉267 岩橋淳 モーツアルトくん、あ・そ・ぼ!

     
   
     
  本をご紹介するということをやっていると、ウラをトル必要に迫られて勉強、とあいなることがしばしばあって、…付け焼き刃ながら調べものをして、そこから新たなギモンや興味が出現したり副産物を発見したりと、なかなかに楽しいものです。

  さて、本作は、齢5歳にして「神童」の名を欲しいままにした天才ヴォルフガング(アマデウス・モーツァルト)少年を描いたもの。

  わが子のただならぬ音楽の才能に気づいてしまった父親レオポルトは、ならばと徹底した英才教育を施します。就職活動を兼ねていたといわれる、全ヨーロッパを股に掛けての演奏旅行。遊び盛りでもあるはずのヴォルフガングくん、言いつけられた厳しい練習に明け暮れていて、大丈夫? との問いかけに、どう答えたか?

  その作曲にあたっては、ひとつの物語を創作するに等しい作業であったであろうこと、想像に難くありません。神童の脳裡には、あらゆるイメージがあふれていたであろうことが、描かれていきます。タイトル「あ・そ・ぼ!」は、外からの呼びかけではなく、わき出るインスピレーションと遊ぶ少年モーツァルト自身の声なのだ、ということなのでしょう。

 【今秋の絵本】『モーツァルトくん、あ・そ・ぼ!』P・シス/作、絵きむらみか/訳、徳間書店/刊、1575円(税込み)(2006年)



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