2009年 7月 24日 (金)

       

■ 〈芸能ばんざい〉13 飯坂真紀 高田念仏剣舞

     
   
     
  ピュアな世界を描く漫画家、五十嵐大介さんの作品にはときおり盛岡の街や岩手の芸能が登場する。長編「海獣の子供」にはお盆の光景として大念仏剣舞がちらっと描かれていた。

  矢巾町にもかつては数団体の大念仏剣舞があったのに、現在活動しているのは高田念仏剣舞だけになった。

  高田念仏剣舞は高田地区に四百年以上受け継がれてきたと言われる剣舞で、もとはお盆などに大活躍した。残念ながら今は町のイベントが公演の主なものだそうだ。

  地元の保育園児に指導を重ねて15年以上になる。いつもはその園児を中心として披露して来たが今年はちょっと違った。

  やっぱり後継者を育てて行かなくては、と今年の冬休みは小学生にも剣舞を手ほどきし、4月の徳丹城さくらまつりに臨んだ。去年見た高田大念仏剣舞では大笠は園児たちに合わせたお子様サイズだった。

  今回は本来の直径約2bの大笠で笠振りが演じられ、観客の視線を集めた。大笠は笑っちゃうくらいに重いらしい。踊り終わって笠の下から「ハハハ、ゆるぐねぇ」と言いながら現れたのはいい年のおじさまだった。

  小学生もあと10年たてば大笠を振れるようになるだろう。出番を終えて満開の桜の下でお弁当を広げた剣舞の人々を眺め、この笑顔がずっと続きますようにと祈った。

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  【高田大念仏剣舞の主な出演】徳丹城まつり(4月または8月)、高田地区公民館芸能発表会(11月下旬)、矢巾町郷土芸能祭(例年1月下旬)

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