2009年 7月 28日 (火)

       

■ 〈イタリアンチロルの昼下がり〉75 及川彩子 娘たちのピアス

     
   
     
  ここアジアゴ生まれのわが家の長女ルチアは11歳、次女ジュリアは7歳。イタリアの小学校は5年制なので、ルチアはこの6月に小学校を卒業、秋からは中学生。ジュリアは小学2年です。

  「入学記念はピアスがいい」とルチアが言い出すと、「わたしも」とジュリア。クラスのみんながしているし、幼なじみのキアラちゃんも、幼稚園の時から付けているのを見て、うらやましかったのでしょう。

  イタリアの学校は制服がなく、身支度に関する規則もありません。先生たちも、生徒のファッションにはノータッチ。それぞれの個性を見守っているのです。

  日本の学校と、つい比較してしまうわたしたち夫婦には、戸惑うことばかりで、案の定、夫はピアスに大反対でした。「大人になってから…」と納得させるのは見当違い?

  そこで小学校の教師だった友人のアンナピアに相談すると「どうして反対なの?すてきじゃない」と言って、知り合いの店を紹介してくれました。

  おしゃれの歴史は古代から。極めて自然なことなのでしょう。「郷に入っては郷に従え」と、夏休みに入って間もなく、アジアゴの目抜き通りの貴金属店を訪ねました。

  緊張する娘たちの恐怖感を取り除こうと、しりきに話しかける店長のフランチェスコさん。「生まれたばかりの子もよく来るよ」と小さな耳たぶをチェックし、あっという間に、穴あけパンチで、星型の24金ピアスを打ち込みました〔写真〕。

  代金はピアス込みで、一人8ユーロ(約1千円)。「プールに入っても大丈夫だけど、毎日消毒して、3週間は外さないでね」と、手入れの仕方を説明するフランチェスコさん。照れくさそうに鏡をのぞく2人の耳元に、小さな星がキラキラ輝いていました。
  キリスト教では、耳は受難の象徴。娘たちの成長が、一層楽しみです。

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