4日間にぎわった「盛岡さんさ踊り」も終わったが、さんさ踊りはこれからが本番。盆踊りで踊った後もあちこちの秋祭りで踊りの輪が広げられる。
今回ご紹介したいのは、盛岡市名須川町三ツ石のさんさ踊りである。
さんさ踊り発祥の伝説で名高い三ツ石神社には、毎年7月になるとミスさんさたちが奉納に訪れ、多くのカメラマンが集まる。しかし8月末の神社のお祭りで三ツ石の伝統さんさが盛岡さんさと共にひっそりと踊られていることはご存知だろうか?
鬼に手形を押させ喜んで踊ったのがさんさ踊りの始まり…というのは伝説に過ぎないけれど、どうして三ツ石とさんさ踊りが結びついたのだろうか?近くに愛宕山があることも関係するかな?などと考えてみるのも面白い。
三ツ石で踊られるさんさは伝統の演目は2つくらいしか残っていないそうだ。三ツ石神社のほかにお盆過ぎに正伝寺でも踊られている。
いま盛岡市先人記念館で9月27日まで開かれている「盛岡の民俗芸能と先人たち」展では、三ツ石のすぐ近くにあった関口さんさの古い写真をはじめ、盛岡のさんさ踊りの歴史が紹介されていてお勧めである。
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【三ツ石のさんさ踊りの予定】三ツ石神社例大祭の夜(8月29日)ほか
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