2009年 9月 9日 (水)

       

■ 西口保留地で3.5億の評価損 公社返済分を盛岡市が負担へ

     
   売却が進まない盛岡駅西口の大規模保留地の27、28街区(写真奥のアイーナ手前から。杜の大橋方面から撮影)  
 
 売却が進まない盛岡駅西口の大規模保留地の27、28街区
(写真奥のアイーナ手前から。杜の大橋方面から撮影)
 
  盛岡市による盛岡駅西口地区都市整備事業で、大規模保留地の売却が進んでいない。市直営の区画整理事業は事業期間が今年度までで、保留地売却を経て換地処分の予定。しかし、最近の社会経済情勢のためか引き合いはあっても売却まで結びついていない。こうした中、盛岡広域土地開発公社が取得し、販売する造成事業用地3区画の鑑定評価で評価損が約3・5億円生じていることも判明した。

  盛岡駅西口の土地は旧国鉄精算事業団から取得し、市直営の区画整理事業と公社プロパー事業で販売に取り組んできた。全12件で分譲面積は3万3490平方b(3・3f)。このうち大規模保留地は5区画で、うち3区画が公社所有。市が直営よりも開発に有利として、公社に資金を貸し付け、取得・分譲を依頼した経緯がある。

  内訳はアイーナ北側に1区画(24街区・面積4331平方b)、アイーナと西側の家電量販店コジマとの間に2区画(27街区同5813平方b、28街区同6703平方b)。コジマ側の28街区は国の盛岡第2地方合同庁舎予定地と北接する。

  いずれも資材価格高騰や昨秋からの世界同時不況の影響で売却が進まず、地価下落も続いている。このため公社は07年12月設定の現行売却価格を今年10月1日を基準日として鑑定評価した。

  その結果、24街区は6064万円、8%減の7億1469万円、27街区は1億464万円、約1割減の10億4064万円、28街区が1億8100万円、14%減の11億3967万円となった。合計で面積1万6849平方b。鑑定額は28億9502万円で、評価損が計3億4629万円になる。

  いずれも販売価格で売却されるため販売価格が市の貸付への返済額を下回れば、公社に損失が生じる。公社が構成市町村から依頼を受けて先行取得し、利息、管理費などを加えて各市町村が買い戻す場合と異なっている。

  鑑定評価額に基づいて販売価格を改定すると、市の貸付に対する返済が2億1189万円不足し、含み損になる。このため市と公社は協議し、公社所有に至る経緯を判断して返済額の不足分を市が負担する方針。市は市議会12月定例会に補正予算など関連議案を提出する考え。

  残る2区画はマリオス南西側の市所有地。マリオス側が約2400平方bの4億7538万円、雫石川側が3280平方bの6億7908万円。

  過去には会社の社屋やマンション、アミューズメント施設建設地として売却され、処分は好調だった。市の市街地整備課によると、公社所有地と同じように鑑定評価による販売価格見直しは行わない。これまで通り工事費の圧縮など支出抑制で対応するという。残区画の単価見直しは07年12月に1度行い、6%値下げしている。

  保留地処分については売却だけでなく、定期借地権による希望先の借り受けについて、市の公社所有地取得も含めて検討される。

  区画整理事業は07年度に5度目の計画変更で事業期間を2年間延長して今年度までとした。年度内の換地処分を予定している。清算期間を含めると2014年度までが事業施行期間。昨年8月に都市計画道路太田橋中川線の全線開通、今年度JR盛岡駅東西自由通路も開通し、基盤整備は完了している。 

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