2009年 9月 16日 (水)

       

■ 〈芸能ばんざい〉15 飯坂真紀 見前宮崎神楽「神明神楽」

     
   
     
  9月13日から16日までにぎわう盛岡八幡宮、通称「おはぢまんさん」のお祭りは、盛岡一円一番の秋祭りである。期間中は毎日、午前・午後・夜に、境内の神楽殿または拝殿前の特設舞台で神楽が奉納されている。舞っている都南地区の見前宮崎神楽の皆さんはこの4日間楽屋に泊まり込みだ。いや、これは正しくない。盛岡八幡宮では、この神楽は「神明神楽」として奉納しているのだ。

  神明神楽は、かつて神明社に始まりその後盛岡八幡宮に属していた神楽で、八幡町かいわいの人々が担っていた。昭和初期には衰退してしまい、旧来から縁のあった見前の神楽が引き継ぐことになった。見前宮崎神楽では「八幡町のローソク屋さんからいくつかの演目を教えられたと聞いた」といい、神明神楽の面や道具を受けついでいる。神楽の幕をよく見て欲しい。ふだんは、大正時代にあつらえたらしい「見前村西見前神楽講中」と染め抜いた幕だが、盛岡八幡宮で使われている幕は、デザインは見前のとまったく同じでも「明治十九年 神明神楽講中」と書かれているのである。

  能楽風の衣装や、「浮き橋」、八幡宮でしか演じない「羽衣」「山田の大蛇」「田村麻呂」等他の盛岡の神楽にはないレパートリーがあり、独自の個性はもっと注目されてよい。というわけで、16日夜にしか演じられない「船弁慶」から、ハンサムな知盛のアップをお楽しみください。

  【見前宮崎神楽の主な出演】大国神社例大祭(9月9日)、盛岡八幡宮例大祭(9月13日〜16日)ほか

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