2009年 9月 17日 (木)

       

■ 〈北Gのライブトーク〉105 北島貞紀 ただいまCD制作中

 今、CDを製作中である。今回で3枚目となるが、いつも通り産みの苦しみの最中である。曲数は5曲を予定、全曲オリジナルである。曲を作ることから始まって、演奏をしながらアレンジを固定させてゆき、録音となる。

  作曲した作品が、自分の子供のようなものだとしたら、CDとして世に出す作業は、子供を成人まで育てて、社会に送り出すようなもの、といったら大げさだろうか。

  前にも書いたと思うが、曲のでき方はさまざまである。自分の周りで起こったことや出会った人や風景、気になる言葉、ふっと頭をかすめたメロディーの断片、偶然から生まれたコード進行、そういったsomething(なにか)を凝縮
し、鍵盤上での試行錯誤を繰り返しながら、気まぐれな天啓を待つのである。

  十数年にわたってお招きいただいている石鳥谷から、街にちなんだ曲を作ってといわれてできたのが「蔵(くら)」である。南部杜氏の里には、酒蔵が似合う。蔵のある街というイメージでブルージーな曲に仕上がった。

  ヨーロッパに留学しながら、体の故障のため夢をあきらめ帰国したYさん。その笑顔と前向きな姿勢は、周囲に勇気と元気を与えてくれた。彼女は睡眠前のベッドで、いつも自分に向かって、こうつぶやいていた。「キープ・スマイル」。

  31年の短い生涯を、一所懸命走り続けたYさんの輝きを音に託した「キープ・スマイル」。

  さて、今回の子供たちは、立派に成人に仕上がるだろうか。10月末完成の予定である。


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