2009年 9月 23日 (水)

       

■ 党再生への理念を熱く 盛岡で自民総裁選候補3人の演説会

     
  盛岡市内のホテルで開かれた自民党総裁選候補者による演説会。左から西村氏、河野氏、谷垣氏  
  盛岡市内のホテルで開かれた自民党総裁選候補者による演説会。左から西村氏、河野氏、谷垣氏
 
  自民党総裁候補による演説会が22日、盛岡市内のホテルで開かれた。立候補している西村康稔前外務政務官(46)、河野太郎元副法相(46)、谷垣禎一元財務相(64)がそろって所信表明し党の再生を訴えた。総裁候補による演説会が開かれるのは全国11カ所、東北地方では岩手と福島だけ。小沢一郎民主党幹事長のお膝元で、自民党所属国会議員が一人もいなくなった現状に配慮した格好だ。会場の党員からは「比例単独候補の頭にしてでも岩手から国会議員を出すために努力するという話があれば、その先生に投票したい」と切実な声も挙がった。

 演説会には党員ら約250人が参加し3候補の訴えに耳を傾けた。

  西村氏は派閥主導の政権運営や官僚頼みの政策を一切やめ「ゼロから自民党を再生する」と強調。「小泉改革のすべてを否定するわけではない」とした上で、行き過ぎた規制緩和で疲弊した地方の再生を第一の政策に掲げた。葛巻町を例に挙げ、地域の共同体を守りながら、地域活性化につながる取り組みに対しては広く門戸を開く「新しい保守主義を」と述べた。

  河野氏は「総裁選に推薦人20人が必要といったルールを残していること自体、自民党の危機感のなさが表れている」と派閥中心の党運営を厳しく批判。「建前の議論では、この総裁選が自民党、最後の総裁選になる」と危機的な状況を指摘した。税再分配を志向する大きな政府を目指すのが民主党なら、自民党は税金を抑えて無駄がなく効率的で温かい政府を作るとし、健全な二大政党制を担う党の再構築を呼び掛けた。

  谷垣氏は「国民の苦しみに自民党は本当に向かい合っているのか、そういった怒りの声が鉄ついとなって自民党に下った」と選挙戦の大敗をわび、「もう一度自民党を政権の座に」と強調した。家庭や地域を大事にした保守政治の本流に立ち返ることを呼び掛ける一方、「自民党にも若手のライジングスターがいることを示していかなければいけない」と党改革もアピール。次期参院選勝利に向け、自ら全国行脚する決意を示した。

  3候補の演説を聞いた盛岡市の田辺雅人さん(50)は「保守政党の大切さを改めて考えさせられる良い機会だった。経済問題ばかりが注目されるが安全保障や外交にも目を向け、しっかりやってもらいたい」と注文。

  若手の改革に注目しているという同市の大橋重兵衛さん(83)は「古い人は排除するという理論もあるようだが、果たして、それが大勢になるか。党全体で盛り返していこうという雰囲気にはまだ遠いのでは」と冷静に見つめた。

  県連会長に就任したばかりの鈴木俊一前衆議院議員は「政権交代可能な政党として立ち直ることを多くの人が望んでいる。新たな総裁に力を結集させ、党の再生を」と力を込めた。

  本県は自民党所属国会議員がいないため、県連の総裁選の持ち票は5票のみ。党員から郵送され
る票は28日、県連本部で開票し、投票数に応じて配分する。

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