2009年 9月 25日 (金)

       

■ 県競馬組合の三本木場外所長が払い戻し準備金着服 パチンコで借金

     
  記者会見し陳謝する競馬組合の宮一夫副管理者(左)ら=盛岡競馬場  
 
記者会見し陳謝する競馬組合の宮一夫副管理者(左)ら
=盛岡競馬場
 
  県競馬組合職員が、組合と県競馬振興公社の公金を私的に流用していたことが、24日に明らかになった。流用していたのは三本木場外発売所(大崎市)の50代の男性所長。不正発覚当時の被害額は193万円で、パチンコなどギャンブルで知人や消費者金融に作った借金の返済に充てていた。所長は私的流用を認め、発覚翌日に全額を返済した。組合では所長や管理監督職員らを速やかに処分する方針。

  不正は組合が記者会見して明らかにした。宮一夫常勤副管理者、大友宏司事務局長らの説明によると、所長は発売所で現金管理している組合の払い戻し準備金や公社の少額現金払いのために用意している現金から流用していた。

  準備金からは2〜9月の4回にわたって30万円から50万円を流用し、計180万円を着服。公社の現金からは5月以降、2万円から5万円を3回にわたって流用し、計13万円を着服した。193万円は19日に組合へ全額返済されている。

  公社の現金はせっけんや洗剤といった少額のものを購入するためのもので、同発売所では所長一人で現金や出納を管理し、複数でチェックする機能になっていなかった。

  準備金は、勝ち馬投票券の的中者や釣り銭、両替のために準備している現金。年度当初に各発売所で準備金額を決め、基本的には固定され、年度途中に頻繁に変動することはない。売上金など日々の動きがあるため、同所では所長や現地採用の従事員2人とで現金総額を現場でチェックするが、本部に報告するのは準備金以外の変動ある部分だけだった。

  所長は、本部からの指示で準備金を減らし返納すると見せかける架空の書類を作って従事員に見せ、現金を受け取っていた。現場レベルでは減額された準備金と現金の額が一致するため不正は分からず、本部でも架空の書類が作成されていたことを知らず、チェックされないまま不正が繰り返されることになった。

  発覚は今月になって各発売所で始めた現金の抜き打ち検査から。同所には18日に経営管理部職員が入り現金の不足が分かったため、組合では19日に所長から事情を聴取した。

  所長からは、さらに準備金に関しては08年8月から12月まで現金保管のため複数置いている金庫の1台の故障に乗じて現金192万円の中から私的に流用し、公社の現金でも横手場外発売所の所長だった07年度に一時的に流用していたと説明を受けた。どちらも全額返済され、発覚時点で不足分はない。

  組合本部が発売所等の現金を定期検査するシステムはなく、今月、初めて抜き打ち検査した。ほかの発売所も22日までにすべて終えたが、不正はないという。今後、現金管理の徹底など再発防止策を検討して実行に移す。処分は速やかに行う方針だが、所長は自宅謹慎中。現段階では「刑事告発するかどうかは慎重に調査して検討し判断する」(宮副管理者)としている。

  宮副管理者は会見で「このような不祥事が発生したことは県民、競馬ファンのご理解のもとに競馬事業を継続している岩手競馬として、信頼を裏切る行為であり、県民、競馬ファン、関係者に心からおわび申し上げます」と陳謝。

  管理者の達増知事は「心からおわび申し上げます。今後、このようなことが二度と発生しないよう、早急に事実関係を調査の上、厳正に対処するとともに、再発防止のための取り組みの徹底に真摯(しんし)に取り組み、信頼の回復に努めてまいります」とコメントを出した。

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