2009年 9月 26日 (土)

       

■ 収支均衡、高いハードル 盛岡市立病院08年度決算

 盛岡市立病院の08年度決算が開会中の市議会9月定例会に提出された。患者数は前年度に比べて入院、外来ともに延べ数で増え、経常収支比率の90%台達成など経営改善計画に基づく再建の成果と市監査委員も評価する。一方、純損失として約1億7千万円を計上し、未処理欠損金が約36億3千万円と前年度より2億3千万円増えた。計画目標の2010年度の単年度収支均衡は依然として敷居が高い。

 決算書を見ると、患者数は入院が実人員2192人、延べ6万7048万人で前年度よりそれぞれ64人、2396人増えた。外来は実人員1万2141人、延べ10万875人で前年度比162人の減、3688人の増だった。内科、精神科、消化器科で前年度より患者数が増え、循環器科で減少した。

  事業収益は約33億2700万円で、うち医業収益が27億9700万円(入院19億2500万円、外来6億3400万円)、医業外収益が約3億8千万円、特別利益が1億5千万円だった。

  医業費用については、医業収益を上回り、医業損失約4億円を計上。それでも前年度より約1億5千万円減少した。医業外収益は医業外費用を上回っており、約1億円のプラスで経常損失が約3億円に抑制された。これらから経常収支比率が前年度88%から91%に、医業収支比率も83%から88%に改善された。

  さらに病院跡地の売却益で特別利益を計上しており、最終的な当年度純損失は1億7千万円。前年度より約2億5千万円減った。

  しかし、07年度からの繰越欠損金34億6300万円を加えると、未処理欠損金は36億3200万円で依然として膨大な額に上る。ほかにも企業債(借金)償還金や一般会計からの長期借入金などが重くのしかかる。

  同病院は公営企業法を全部適用し、07年度から10年度までの期間で管理者の加藤章信院長のもと、再建に取り組んでいる。患者中心の医療を掲げ、市民に周知啓発活動を展開している。

  病院決算は24日の市議会教育福祉常任委員会で審査された。委員からは「患者数が増え、指標にも改善が見られる」と一定程度評価する意見が出た。一方で産科、小児科の休診、同病院に限らない医師不足の解消へ見解をただす声もあった。

  加藤院長は「改善計画をベースに経営改善、立て直しを図って3年目。毎年少しずつ改善しているが、単年度黒字化に至っていない。10年度に収支均衡への努力を継続したい」などと説明。休診については「再開できるよう惜しまず努力する」と議会に理解を求めた。

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