2009年 9月 28日 (月)

       

■ 八幡平市長に田村氏再選 民主推す川村氏届かず

     
  八幡平市長選で再選を決めて万歳をする田村正彦氏(右)と夫人ハルエさん  
 
八幡平市長選で再選を決めて万歳をする田村正彦氏(右)と夫人ハルエさん
 
  任期満了に伴う八幡平市長選挙は27日投票が行われ、即日開票の結果、現職の田村正彦氏(61)が1万226票を獲得して再選を果たした。無所属新人の川村龍雄氏(51)=民主推薦=は9027票で、1199票の差だった。地方自治における政党の役割を問いかけた異例の選挙戦は、1期4年の現職市政を評価する有権者のほうが上回った。しかし、衆院選の勢いに乗じて一気に政治的勢力を広げようとする民主党の戦いぶりは、今後の地方選挙にも大きな波紋を投げかけるものとなった。投票率は77・38%で前回(74・22%)を3・16ポイント上回った。

  選挙戦で田村氏は、20年余にわたって旧西根町議や県議会議員、市長を務めた豊富な実績が支持された。1期目で掲げた12の公約の継続を訴え、市の玄関口である大更駅周辺のにぎわい創出に取り組むことを訴えた。

  川村氏が訴えた庁舎建設計画見直しに対しては「計画を中止した場合、松尾分庁舎は老朽化し早急な対策が必要で現庁舎を増築することになる。その経費だけで10億円を要し、国庫補助も見込めない」と真っ向から否定した。

  政党に属さない無所属の立場を通し、八幡平市で生まれ育ち地域のことを熟知した地元の候補者であることを強調。市内での知名度の高さを最大限に生かし、西根地区の切り崩しに合いながらも川村氏を退けた。

  川村氏は告示1週間前に立候補を決意。地盤もなく無名の新人が民主党の全面的な支援を受けて選挙戦に挑んだ。市内の同党支援者を核として後援会組織を立ち上げ、政策を策定、不利な状況から2週間足らずで田村氏と互角の選挙戦を展開した。

  庁舎建設計画の見直しを訴え、西根地区を中心として庁舎建設に反対の考えを持つ市民の支持を集めたほか、民主支持層を広げて勢いを急速に高めた。

  当日の有権者数は男1万1982人、女1万3041人の計2万5023人。

  ■深刻なねじれをどう解消

  当初、同市長選は1期4年の田村市政を評価する色合いのものだった。ところが告示1週間前に民主党県連が市内では無名の新人を擁立したことで、国政と地方自治のねじれを問いかける極めて政治色を帯びた地方選挙としては異例のものとなった。党選出国会議員7人と現職知事が出陣式でマイクを握り応援演説。選挙期間中には大臣も応援に訪れた。県都でもない市町村選挙でのなりふりかまわない民主党の戦術は、同市長選関係者以外にも驚きをもたらした。

  知事や現職大臣までが対立候補を応援したことで、同市政と国県政とのねじれは深刻なもにならざるを得ない。これをどうするかが2期目の田村市政の重い課題になった。
(荒川聡)

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