2009年 9月 30日 (水)

       

■ 盛岡市議会の委員会審議が紛糾 「特定要求行為」をめぐって

     
  コンプライアンス条例をめぐり2日にわたる審査で空転した盛岡市議会総務常任委員会(28日午後8時10分ごろ)  
 
コンプライアンス条例をめぐり2日にわたる審査で空転した
盛岡市議会総務常任委員会(28日午後8時10分ごろ)
 
  盛岡市が市議会9月定例会に提案している「市政における公正な職務の執行の確保に関する条例」、いわゆるコンプライアンス条例をめぐり、同議会の総務常任委員会(菊田隆委員長、11人)は2日にわたり審議が紛糾した。28日の委員会には当局の条例案に反対する議員から修正案も提案された。審議の末に修正案は否決され原案が可決されたが、30日の最終本会議に再び修正案が提案される可能性もあり、行方が注目される。

  条例は当局の公金不正経理の教訓を踏まえて策定される。共産や市民連合などが内容を問題視。趣旨とは別途に盛り込まれた特定要求行為と不当要求行為の取り扱いが焦点になった。

  特定要求とは口頭での要望や相談、苦情などを指す。対象者は国会議員や経済団体の「有力者」らで市議も含まれる。特定要求を受けた担当職員は内容を記録して、副市長をトップとする内部組織に報告。不当要求に該当するかどうか調査されることになる。

  議員側は「議員活動の制限につながる」「不当要求の排除が目的であり特定要求すべてを記録する必要はない」などと反発。内容の修正などを求めたが、市側は「職員OBも対象だ」などとして、修正には応じなかった。

  条例案は一般質問や議案質疑で取り上げられ、18日の総務常任委に持ち込まれた。制定理由の説明をめぐって池田克典副市長と岩野光進総務部長による答弁が違うとして、池田副市長の出席を求めるなど審議はたびたび中断。28日の再審査に持ち越された。

  28日も互いに譲らぬまま議論の応酬が断続的に約3時間続いた。刈屋秀俊氏(市民連合)が修正案を提案するなどして約2時間の中断もあった。午後7時55に再開すると、鈴木一夫氏(改革・みらい)が継続審査を要望。このため継続審査にするか、修正案か当局提出原案かの3件をそれぞれ採決することになった。

  継続審査は菊田委員長を除く10人で採決され、刈屋、後藤百合子(市民連合)、鈴木、庄子春治(共産)の4氏、修正案は市民連合の2氏と庄子氏の賛成少数でそれぞれ否決された。

  原案は新盛同志会の山本武司、豊村徹也2氏が退席し、市民連合、鈴木、庄子4氏が反対、盛友会の伊藤俊光、天沼久純、金沢陽介、公明の嶋貫尚4氏が賛成の可否同数に。菊田委員長が賛成し可決すべきとなった。

  30日は盛友会が賛成し、新盛同志会が退席すれば常任委の結果通り原案可決の見込み。原案に反発する会派が修正案を提出する可能性もあり、本会議が空転する場合もある。

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