2009年 11月 3日 (火)

       

■ ワクチンの接種始まる 到着本数限定、体制整うにはまだ時間

  妊婦や基礎疾患(持病)のある一部の子供への新型インフルエンザワクチン接種が県内でも2日から始まった。ただ、ワクチンが届かなかったり、同日になって、ようやく入手できるワクチンの本数が判明したという医療機関も目立ち、本格的な接種体制が整うまでには数日かかりそうだ。前日、盛岡市内で2歳の女児が新型インフルエンザで死亡したこともあり、医療機関の窓口には問い合わせが相次いだ。

 本県への新型インフルエンザのワクチン配分は2回目。看護師ら医療従事者用の追加配分大人約1万回分を含む1万6千回分(子供の接種量は大人の半分程度)で、県は医薬品メーカーを通じ、医療機関約700カ所への配布を手配した。

  2日から接種が始まったのは@妊婦A慢性呼吸器疾患など持病のある1歳児から小学3年生のうち最優先対象者。最優先対象者は医師が判断している。妊婦が保存剤を含まないワクチンを希望する場合の接種は16日以降になる。

  同日までに産婦人科に配布されたのは、海外で一時、発達障害との関連性が指摘された保存剤(チメロサール‖エチル水銀由来の防腐剤)を含むワクチン。最近の疫学研究では障害との関連はないとされているが、接種を延期した妊婦も多いようだ。

  盛岡市若園町の産婦人科吉田医院(吉田耕太郎院長)では同日、ワクチン接種への問い合わせが相次いだ。同院にも保存剤入りワクチンが数本届いているが、健診に訪れる妊婦のほとんどは保存剤の入っていないワクチン接種を希望。本格的に接種が進むのは16日以降とみる。

  同市内の小児科の一部では、重症化が懸念される子供からワクチン接種をスタートさせた。しかし、配布されるワクチンの本数が十分でないため、対応に苦慮する医療機関が目立つ。

  同市医師会の臼井康雄会長は「女の子が亡くなったこともあり問い合わせが殺到している。実際、接種を希望して来院する人もいたが、ワクチン確保の目途が立たない」と話す。

  県立中央病院では、ワクチン接種の受け付けはしているが、妊婦や子供向けのワクチンが何本確保できるか未定。届けられるワクチンの本数が確定しだい優先対象者の順位付けをし接種日を連絡したいという。盛岡赤十字病院や川久保病院でも同様の対応を予定している。

  もりおかこども病院(米澤俊一院長)では同日夕方、ワクチンが到着したが、約180人の接種希望のうち届いたのは40人分だった。4日から接種を開始するが米澤院長は「ぜんそくの子の分が足りない状況。重度障害がある子から接種していくことになるだろう」と話す。

  16日から始まる3回目配分は@持病のある1歳児〜小学3年生のうち最優先対象者以外A持病のある小学4年生以上のうち最優先対象者に範囲が拡大される。

  ワクチン接種までの流れは@医療機関に接種のスケジュールを確認Aかかりつけ医が交付する優先接種対象者証明書などを準備B接種予約C接種となる。

  厚労省は接種回数を20〜50代の健康な医療従事者は1回、妊婦や持病のある人、1歳未満の乳児を持つ保護者らは当面2回としている。接種は任意で費用は原則自己負担。1回目3600円、2回目2550円(1回目と異なる医療機関での接種は3600円)。生活保護、市町村民税非課税世帯の優先対象者は接種料2回分が全額助成される。

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