2009年 11月 6日 (金)

       

■ 女性たちよ、議員になろう いわて男女共同参画サポーター養成講座

     
  県内市町村で活躍中の女性議員3人を招いて行われたパネル討論  
 
県内市町村で活躍中の女性議員3人を招いて行われた
パネル討論
 
  いわて男女共同参画サポーター養成講座(県男女共同参画センターの主催)の公開講座「女性の政策決定過程への参画」が4日、盛岡市のアイーナで開かれた。滝沢村議の佐藤澄子さんら女性議員3人がパネル討議し、議員活動や女性の社会参画についての思いを発表。講座の受講生ら約60人が耳を傾け、女性が政策決定に積極的にかかわっていく意義を考えた。

  パネル討議には佐藤さんのほか、北上市議の梅木忍さん、葛巻町議の山岸はる美さんが参加。県立大総合政策学部の吉野英岐教授の司会で意見を述べた。

  仙台市出身の梅木さんは07年に初当選し現在2期目。まちづくりにかかわるワークショップで意見が行政に受け入れられたことをきっかけに議員を志した。「少子化やごみ問題など、子供を生み、育てる喜びを知っている女性が担当したほうが、うまくいく仕事もある」と梅木さん。「よそ者には分からない」「女のくせに」と非難されることもあるが「出たくぎは打たれるが、出過ぎたくぎは打たれない。議員活動も究極的には自分自身のため。輝いて生き生きと生きるために、一歩も二歩も踏み出してほしい」と後に続く女性にエールを送った。

  酪農に取り組む山岸さんは、産業廃棄物搬入反対運動がきっかけで議員になった。現在4期目。「社会進出した場合は男性だから、女性だからという色分けはしてはいけないと思う」と主張。「男性は大きな事に目をとらわれがちだが、女性は子育てや介護など小さなことにも目が届く。世界的懸案になっている食料や環境、エネルギーの問題は女性の発言、実行力の果たす役割が大きい」と語った。

  佐藤さんは保育士やキャリアカウンセラーを経て07年に初当選。「男性ばかりで、どんよりとしていた議場も女性が加わることで雰囲気が変わった。女性の視点ではどうか、と話を振ってもらえる機会も多い」と議会内の印象を話した。

  「強く主張するだけでなく、料理にスパイスを加えるように、アイデアや考えをうまく施策に乗せ、最終的に全体が良い方向に向かっていくような工夫も必要」と佐藤さん。「経験から一人ひとりが身に付けている力は意外と多い。議員や行政だけが動けば、世の中が良くなるということはない。思いを同じくする人が、自分が持つ力を大事に、いろいろなことにチャレンジしてほしい」と呼び掛けた。

  会場からは「賛成、反対と地域の意見が分かれている課題にどのように取り組むか」「出馬してほしい仲間がいるが、どのように説得すべきか」といった質問も出た。

  吉野教授は「これまで女性が体験としてよく知っていることを社会で取り上げていくチャンスが少なかったように思う。女性の得意分野を社会資源として分かち合っていくためにも女性議員の果たす役割は大きい」と助言した。

  同養成講座は00年度から県民対象に始まった長期連続講座。全8日間、16講座中、13講座以上の出席者を、いわて男女共同参画サポーターとして認定する。この日が最終講義となった今年度は49人が認定された。

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