2009年 11月 11日 (水)

       

■ 岩山漆芸美術館、施設の無償貸与も検討 盛岡市、存続の道探る

 盛岡市の池田克典副市長は10日、今月末で閉館の判明した岩山漆芸美術館(同市加賀野、全龍福館長)で、同館運営の受け皿である会社解散後、施設を無償貸与することについて言及した。「可能性はゼロではない。(全館長の)希望があれば庁内チームをつくって協議したい」と話した。あくまで全館長に協力し存続方法を探る考え。同日の市議会全員協議会で説明した。

  同館は04年5月のオープン以来、今年8月の再開までは無償貸与だった。同月から運営会社オリエンタルトレジャー(代表・全館長)を設立し、市に対して月額約50万円の使用料を支払い運営する契約が交わされている。会社は現在10月までの3カ月分と敷金約150万円を滞納中だ。

  市は3カ月分の滞納使用料と未払い敷金の合計約300万円、ふるさと雇用の前払い金330万円を「契約はしっかり守ってもらう」(佐藤光彦商工観光部長)として20日をめどに返済計画書の提出を求め、早期返済を促す。

  閉館については、ブランド推進課と管財課の庁内チームで調整し、全館長と協議する予定。来週にも再び協議の場が持たれる見込み。

  全協では9日の全館長への聞き取りから▽光熱水費がかさみ入館者も少なくなることから冬場は閉じたいとの考え▽運営会社は解散し、代わりにNPO団体などで運営できないか方法を模索する▽経営は初期投資分が赤字だがランニングコストは何とか充足している|などと報告された。

  全館長によると、運営会社は予定の出資が中止になり近く解散する。仮に11月末で解散すれば、施設の賃貸借契約の相手方がなくなる。全館長が希望する冬季休館から4月1日再開まで現在の美術館関係者や収蔵品がそのままであれば結果として無償貸与になる。

  佐藤部長は「そうならないよう職員を派遣するなどして対応を協議していく」と説明する。

  13日も全協を開き議員の質疑を受ける。


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